(仮訳)暗色糸状菌の新種Pleurostoma hongkongenseによる肝黒色菌糸症、および抗真菌薬感受性試験の重要性
Tsang, C-C. et al., 2021. Hepatic phaeohyphomycosis due to a novel dematiaceous fungus, Pleurostoma hongkongense sp. nov., and importance of antifungal susceptibility testing. Emerging Microbes & Infections. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/22221751.2020.1866955 [Accessed July 14, 2021] 【R3-08596】2021/7/14投稿

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3行まとめ

肝移植後に肝下膿瘍を呈した65歳男性から分離された黒色菌糸症の病原菌を検討し、Pleurostoma hongkongenseとして新種記載した。
本種はモノフィアライドを側生し、腎臓形の分生子の集合状に形成し、菌糸は無色であった。
本種はフルコナゾール、5-フルシトシン、およびエキノキャンディン類に対して高いMICあるいはMECを示した。
香港

(新種)

Pleurostoma hongkongense, C.-C. Tsang, K.-F. Chan, W. Chan, J.F.W. Chan, R.K.H. Au-Yeung, A.H.Y.
語源…香港産の
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【よく似た種との区別】
Pleurostoma ochraceum
ヒトに感染する
フィアライドの形態が類似している
分生子の長さの範囲が重なる
菌糸の構造が類似している
菌糸に隔壁を有する
ITS+β-チューブリン+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が顕著にメラニン沈着する
本種と異なり分生子が一般的には腎臓形、時に球形、長楕円形、またはソーセージ形なのではなく類球形または楕円形
本種より菌糸の幅が狭い
本種と異なり菌糸表面が小疣状ではなく平滑および小疣状
ITS+β-チューブリン+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される