(仮訳)Tricharina属およびGeopora属に近縁なピロネマキン科の明色杯状の新属、Hoffmannoscypha
Stielow, B., Hensel, G. & Strobelt, D., 2012. Hoffmannoscypha, a novel genus of brightly coloured, cupulate Pyronemataceae closely related to Tricharina and Geopora. Mycological …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0875-1 [Accessed December 24, 2013].
【R3-00185】2013/12/24投稿

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3行まとめ

分子系統解析の結果および形態に基づき、Geopora pellitaに対して新属Hoffmannoscyphaを提唱した。
また、本論文ではGeopora属が側系統群であり、帯灰色から帯褐色の杯状の子嚢盤を形成する種はSepultaria属に移されるべきだとした。
新属に形態的に類似しているTricharina属も、分子系統解析により多系統群であることが示された。

(新組み合わせ)

Hoffmannoscypha pellita (Cooke & Peck) Stielow, Hensel, Goker & Klenk
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【よく似た種との区別】
Geopora spp.
子嚢盤が成熟すると星形になる
子嚢盤が成熟すると外皮が顕著に裂ける
剛毛の形態が類似している
子嚢の形態が類似している
子嚢の長さが200 μmを超える
子嚢が非アミロイド
子嚢胞子の長径が20 μmを超える
子嚢胞子を光学顕微鏡下で観察すると平滑
子嚢胞子を電子顕微鏡で観察すると、未熟な胞子が平滑で、成熟した胞子が粗面になる傾向がある
子嚢胞子に油滴が含まれる
本種と異なり子嚢盤が橙黄色でない
本種と異なり、子嚢盤が初め地下にあり、成熟すると表面に出てくる
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tricharina spp.
子嚢盤が発達初期から基質表面に付着している
子嚢盤の色が橙黄色で類似している
子嚢胞子を光学顕微鏡下で観察すると平滑
子嚢胞子を電子顕微鏡で観察すると、未熟な胞子が平滑で、成熟した胞子が粗面になる傾向がある
剛毛の形態が類似している
本種と異なり焼け跡に発生する傾向がある
本種と異なり腐朽材上に発生するのが普通
本種より子嚢盤がかなり小さく、直径10 mm未満になるのが普通
本種と異なり子嚢盤が杯状でなく盤状になる種がある
子嚢盤の外皮が成熟しても裂けない
子嚢の長さが200 μmを超えない
子嚢胞子が本種より小さく、長径が20 μm未満
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される