(仮訳)パタゴニアにおいて枯死ナンキョクブナ属樹木に生じた新種、Huntiella decorticans
de Errasti, A. et al., 2015. Huntiella decorticans sp. nov. (Ceratocystidaceae) associated with dying Nothofagus in Patagonia. Mycologia. Available at: http://www.academia.edu/download/42870495/de_errasti_et_al_2015.pdf [Accessed May 28, 2017].
【R3-04064】2017/05/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

アルゼンチン南部、パタゴニアの森林においてナンキョクブナ属樹木から分離された菌を検討し、Huntiella decorticansとして新種記載した。
本種は本属菌の典型的形態を有していたが、子嚢果基部のサイズが大型で、円錐形の装飾刺が長く、25°Cでのコロニーの生長が遅いことなどで特徴づけられた。
本種は接種試験で健全なナンキョクブナ属樹木に病変を引き起こすことが示された。
Argentina, Chubut, Los Alerces National Park

(新種)

Huntiella decorticans de Errasti, Z.W. de Beer & Jol. Roux
語源…樹皮を剥ぐ(”pressure pads”により宿主の樹皮を破壊することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Huntiella moniliformopsis
コロニーに白色で数週間後に灰色~黒色になる気生菌糸を伴う
菌糸表面が平滑または小粒を伴う
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりナンキョクブナ属樹木が宿主として知られていない
本種より子嚢果基部の幅が狭い
本種より25°Cでのコロニーの生長が速い
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Huntiella inquinans
本種と異なりナンキョクブナ属樹木が宿主として知られていない
本種より子嚢果表面の円錐形の刺が短い
Huntiella oblonga
コロニーに白色で数週間後に灰色~黒色になる気生菌糸を伴う
菌糸表面が平滑または小粒を伴う
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりナンキョクブナ属樹木が宿主として知られていない
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より25°Cでのコロニーの生長が速い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Huntiella moniliformis
同じナンキョクブナ属樹木を宿主とする
コロニーに白色で数週間後に灰色~黒色になる気生菌糸を伴う
菌糸表面が平滑または小粒を伴う
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より25°Cでのコロニーの生長が速い
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される