2020年3月17日 (仮訳)ペルーのコルカ渓谷地域に産した新種の地衣、Huriella flakusii Wilk, K. 2020. Huriella flakusii (Teloschistaceae, lichenized Ascomycota), a new species from the Colca Canyon region in Peru. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/huriella-flakusii-teloschistaceae-lichenized-ascomycota-a-new-species-from-the-colca-canyon-region-in-peru/4503D490EA980B527CD6A5EF96F857BF [Accessed March 17, 2020] 【R3-07141】2020/3/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ペルー南部の乾燥地域で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Huriella flakusiiとして新種記載した。 本種は地衣体が橙色の鱗片状、子器が帯赤色、子嚢胞子が広楕円形であり、果殻の縁が異形菌糸組織からなることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でAmundsenia-Squamuleaサブクレードに含まれた。 Peru, Dept. Arequipa, Prov. Caylloma, Valle del Colca, near Achoma Village (新種) Huriella flakusii Wilk 語源…ポーランドの地衣学者、Adam Flakus氏に献名 【よく似た種との区別】 Huriella loekoesiana 岩上生地衣である 珪質岩に生じる 果殻の縁が異形菌糸組織からなる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じAmundsenia-Squamuleaサブクレードに含まれる) 本種と異なりペルーではなく韓国に分布する 本種と異なり山地ではなく沿岸域に生息する 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく小区画状 本種と異なり地衣体が橙色ではなく鈍い帯褐黄色または帯緑黄色 本種と異なり子器が豊富なのではなく中程度に豊富 本種より子器の最大直径が小さい 本種と異なり子器が帯赤色ではなく鈍黄色~明黄色 本種と異なり果殻の縁が子器盤より淡色なのではなく淡黄色~明黄色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子の隔壁が厚い ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Squamulea squamosa 珪質岩に生じる 鱗片状地衣である 子器が豊富 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じAmundsenia-Squamuleaサブクレードに含まれる) 本種と異なりペルーではなく北米に分布する 本種より地衣体が良好に発達する 本種と異なり地衣体が橙色ではなく黄橙色~橙色または帯赤橙色 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が帯赤色ではなく暗橙色 本種と異なり果殻の縁が子器盤より淡色なのではなく同色 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子の隔壁がほとんどの場合厚い ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amundsenia austrocontinentalis ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じAmundsenia-Squamuleaサブクレードに含まれる) 本種と異なりペルーではなく南極などに分布する 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく小区画状 本種と異なり子器が”dispersed”である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり果殻の縁が異形菌糸組織ではなく繊維菌糸組織からなる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Calogaya saxicola 子器の形態が類似している 本種と異なり顕著な裂片を有する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形 本種と異なり果殻の縁が異形菌糸組織ではなく繊維菌糸組織からなる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Squamulea subsoluta 珪質岩に生じる 子器が豊富である ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じAmundsenia-Squamuleaサブクレードに含まれる) 本種と異なりペルーではなく北米およびヨーロッパに分布する 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく小区画状~類鱗片状 本種と異なり地衣体が橙色ではなく黄橙色~橙色または帯赤橙色 本種と異なり地衣体の鱗片が散在する 本種より子器のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子器が帯赤色ではなく暗橙色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より地衣体の皮層が薄い ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される