(仮訳)ヨーロッパ新産種、Hydropus kauffmanii
Pierre-Arthur, M. & Courtecuisse, R. 2004. Hydropus kauffmanii, first records from Europe. Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/89/89-331.html [Accessed July 23, 2021] 【R3-08620】2021/7/23投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

フランスで採集されたMycena kauffmaniiをヨーロッパ新産種として報告した。
本種はピートボグのヤナギ属樹下などに発生していた。
また、本種をHydropus floccipesと比較し、Hydropus属に移した。

(ヨーロッパ新産種、新組み合わせ)

Hydropus kauffmanii (A.H. Smith) P.-A. Moreau & Courtecuisse
旧名:Mycena kauffmanii A.L. Smith
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hydropus floccipes(ニセアシナガタケ)
西欧に分布する
材生息菌である
形態的に類似している(本研究で当初この種の特殊な型と思われた)
襞が純白
襞縁部が粉状
偽根を有することがある
担子胞子のサイズの範囲が重なる
柄実質に粘質原菌糸が豊富である
本種と異なり傘表面が艶消し状で少なくとも中央がほぼビロード状、のちに放射状繊維紋をあらわすのではなく平滑で僅かに繊維状
本種と異なり襞の縁部が明瞭な黒色でない
本種と異なり担子胞子が球形~広楕円形ではなく球形
本種と異なり側シスチジアを有する
本種より縁シスチジアが長い
本種と異なり縁シスチジアの内容物が帯褐色ではなく無色
本種と異なり襞実質に粘質原菌糸が稀で乏しいのではなく非常に豊富
本種より傘表皮が薄い
本種と異なり傘表皮が糸状被ではなく平行菌糸被
本種と異なり傘表皮に粘質原菌糸が稀で乏しいのではなく非常に豊富
本種と異なり傘下表皮が偽柔組織状ではなく繊維状
本種より傘下表皮の菌糸が長い
本種より傘下表皮の菌糸の幅が狭い
本種より柄シスチジアが短い