2014年4月17日 (仮訳)中国産の新種Hymenoscyphus albidoidesおよびH. pseudoalbidus Zheng, H-D. & Zhuang, W-Y., 2013. Hymenoscyphus albidoides sp. nov. and H. pseudoalbidus from China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0945-z [Accessed April 16, 2014]. 【R3-00614】2014/04/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国安徽省でニガキの葉に発生した菌を、Hymenoscyphus albidoidesとして新種記載した。 本種はITS、カルモジュリン遺伝子、β-チューブリン遺伝子の各配列、あるいはそれら全ての結合配列に基づく分子系統解析で独自の系統を形成した。 また、ヨーロッパでトネリコの病原菌として知られ、日本でも発見されていたH. pseudoalbidusを吉林省で採集し、中国新産種として報告した。 中国安徽省六安市裕安区金寨県天堂寨鎮 (新種) Hymenoscyphus albidoides H.D. Zheng & W.Y. Zhuang 語源…Hymenoscyphus albidusに似た 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus albidus 形態的にほとんど区別できない 子嚢盤の肉眼的形態が類似している 子嚢胞子の形態が類似している 外皮層の構造が類似している 本種と異なり子嚢の基部に鉤状構造を欠く ITS、カルモジュリン、ITS+カルモジュリンに基づく分子系統解析でいずれも明瞭に区別される(ITSの配列類似度97.74%、CALの配列類似度96.10%) Hymenoscyphus pseudoalbidus 中国に分布する 形態的にほとんど区別できない 子嚢盤の肉眼的形態が類似している 子嚢の基部に鉤状構造を持つ 子嚢胞子の形態が類似している 外皮層の構造が類似している 本種と異なり中国の安徽省ではなく吉林省に分布する 本種と異なり柄の基部の組織の結晶の形状が立方体状ではなく不規則形 本種と異なり外皮層に隣接する”outer covering layer”が1-3層ではなく数層からなる 本種と異なり外皮層に隣接する”outer covering layer”が平行ではなく織り合わさった菌糸からなる ITS、カルモジュリン、β-チューブリン、ITS+カルモジュリン、ITS+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析でいずれも明瞭に区別される(ITSの配列類似度97.51%、CALの配列類似度95.80%) (中国新産種) Hymenoscyphus pseudoalbidus Queloz, Grunig, Berndt, T. Kowalski, T.N. Sieber & Holdenr. 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus albidus 形態的にほとんど区別できない 本種と異なり子嚢の基部に鉤状構造を欠く ITS、カルモジュリン、ITS+カルモジュリンに基づく分子系統解析でいずれも明瞭に区別される(ITSの配列類似度97.71%、CALの配列類似度94.90%) Hymenoscyphus albidoides 中国に分布する 形態的にほとんど区別できない 子嚢盤の肉眼的形態が類似している 子嚢の基部に鉤状構造を持つ 子嚢胞子の形態が類似している 外皮層の構造が類似している 本種と異なり中国の吉林省ではなく安徽省に分布する 本種と異なり柄の基部の組織の結晶の形状が不規則形ではなく立方体状 本種と異なり外皮層に隣接する”outer covering layer”が数層ではなく1-3層からなる 本種と異なり外皮層に隣接する”outer covering layer”が織り合わさった菌糸ではなく平行な菌糸からなる ITS、カルモジュリン、β-チューブリン、ITS+カルモジュリン、ITS+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析でいずれも明瞭に区別される(ITSの配列類似度97.51%、CALの配列類似度95.80%)