2014年11月23日 (仮訳)中国雲南省産のHyphoderma setigerum種複合体の新種H. pinicola Yurchenko, E. & Wu, S-H., 2014. Hyphoderma pinicola sp. nov. of H. setigerum complex (Basidiomycota) from Yunnan, China. Botanical Studies. Available at: http://link.springer.com/article/10.1186/s40529-014-0071-5 [Accessed November 22, 2014]. 【R3-01307】2014/11/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集されたHyphoderma setigerum類似菌を検討し、H. pinicolaとして新種記載した。 本種は針葉樹に選好性を有し、担子器が2胞子性で、担子胞子がどの同属他種よりも長く、セプトシスチジアに被覆物を伴わないことなどで特徴づけられた。 また、H. setigerum種複合体5種を含む検索表を掲載した。 中国雲南省大理市鶴慶県松桂鎮 (新種) Hyphoderma pinicola Yurchenko & Sheng H. Wu 語源…マツに生息する 【よく似た種との区別】 Hyphoderma bisetigerum 同じH. setigerum種複合体に含まれる 担子器が2胞子性 本種と異なり中国ではなくマダガスカルに分布する 本種より担子器が短い 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子がしばしば類ソーセージ形になるのではなく向軸面が僅かに窪むのみである 本種と異なりセプトシスチジアが典型的には薄壁ではなく厚壁 本種と異なりセプトシスチジアが被覆物を欠くかほとんど欠くのではなく多量の被覆物に覆われる Hyphoderma nudicephalum ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が短い 本種と異なりシスチジアが円筒形ではなく明瞭な頭状 本種と異なりシスチジアが被覆物を欠くかほとんど欠くのではなく粗い被覆物に覆われる ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphoderma setigerum(シロコメバタケ) ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子が短い ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphoderma subsetigerum 中国に分布する ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される