(仮訳)ウズベキスタン産の新種、Hyphodontia zhixiangii
Kan, Y-H. et al., 2017. Hyphodontia zhixiangii sp. nov. (Schizoporaceae, Basidiomycota) from Uzbekistan. Phytotaxa. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Yusufjon_Gafforov/publication/315476910_Hyphodontia_zhixiangii_sp_nov_Schizoporaceae_Basidiomycota_from_Uzbekistan/links/58dd084592851c2c6b91ea99/Hyphodontia-zhixiangii-sp-nov-Schizoporaceae-Basidiomycota-from-Uzbekistan.pdf [Accessed September 18, 2017].
【R3-04403】2017/09/18投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ウズベキスタンにおいてビャクシン属植物に生じた菌を検討し、Hyphodontia zhixiangiiとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、子実層托が”grandinioid”~”odontioid”で、担子胞子が楕円形~広楕円形平滑薄壁、偽頭状の有隔シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
本種はITS領域に基づく分子系統解析で、Hyphodontiaクレードにおいて独自の系統を形成した。
Uzbekistan, Jizzakh Region, Zaamin District, Zaamin National Park

(新種)

Hyphodontia zhixiangii L.W. Zhou & Yu.Sh. Gafforov
語源…責任著者の父、周智祥氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hyphodontia alutaria(ウスカワタケ)
子実体がクリーム色~黄褐色
生殖菌糸がシアノフィリック
瓶形シスチジアを頻繁に有する
有隔シスチジアが偽頭状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じHyphodontiaクレードに含まれる)
本種と異なりウズベキスタンではなく米国などに分布する
本種と異なり子実層托が”grandinioid”~”odontioid”ではなく小丘状隆起である
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり有隔シスチジアの隔壁数が2-3ではなく0-3
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hyphodontia arguta(ヘラバタケモドキ)
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じHyphodontiaクレードに含まれる)
本種と異なりウズベキスタンではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり子実層托が”grandinioid”~”odontioid”ではなく”grandinioid”である
本種より針(子実層托)が長い
本種と異なり有隔シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される