(仮訳)東アジア産のコウヤクタケ型担子菌の1新種、Hypochnicium pini
Jang, Y. et al., 2013. Hypochnicium pini, a new corticioid basidiomycete in East Asia. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000124/00000001/art00023 [Accessed October 15, 2018].
【R3-05584】2018/10/15投稿

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3行まとめ

韓国ソウルおよび中国湖北省で採集されたコウヤクタケ類の一種を検討し、Hypochnicium piniとして新種記載した。
本種は子実体が淡黄色で担子胞子が類球形~広楕円形、シスチジアが単型であることなどで特徴づけられた。
韓国産Hypochnicium属菌の検索表を掲載した。
韓国ソウル特別市江西区宮山

(新種)

Hypochnicium pini Y. Jang & J-J. Kim
語源…マツ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypochnicium bombycinum
韓国に分布する
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の表面が装飾を有するのではなく平滑
本種と異なりシスチジアを欠く
Hypochnicium cremicolor
中国、韓国に分布する
同じマツ属植物を宿主とする
宿主の幹に発生する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子表面に装飾を有する
シスチジアが単型
“basal hyphae”が厚壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じII-Eクレードに含まれる)
本種と異なり広葉樹が宿主として知られている
本種より子実体が厚い
本種より担子器が短い
本種よりシスチジアのサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypochnicium detriticum
韓国に分布する
シスチジアを有する
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子の表面が装飾を有するのではなく平滑
本種よりシスチジアのサイズが大きい
Hypochnicium lundellii
韓国に分布する
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子の表面が装飾を有するのではなく平滑
本種と異なりシスチジアを欠く
Hypochnicium punctulatum
韓国に分布する
担子胞子表面に装飾を有する
シスチジアを有する
本種より担子器の幅が広い
本種より担子器のサイズが大きい
本種よりシスチジアのサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(II-EではなくII-Dクレードに含まれる)
Hypochnicium vellereum
韓国に分布する
担子胞子表面に装飾を有する
本種より担子器が長い
本種より担子器のサイズが大きい
本種と異なりシスチジアを欠く
Hypochnicium aotearoae
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じII-Eクレードに含まれる)
本種と異なり中国および韓国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりシスチジアが単型ではなく二型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypochnicium guineense
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じII-Eクレードに含まれる)
本種と異なり中国および韓国ではなく赤道ギニアなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される