(仮訳)フィンランド産の有柄の新種、Hypocrea seppoi
Jaklitsch, WM., Gruber, S. & Voglmayr, H., 2008. Hypocrea seppoi, a new stipitate species from Finland. Karstenia. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2948565/ [Accessed January 30, 2017].
【R3-03708】2017/01/30投稿

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3行まとめ

フィンランドにおいてトウヒ林地上に発生した菌を検討し、Hypocrea seppoiとして新種記載した。
本種は子座が小型で細い柄を有し、子嚢殻が柄に垂生することなどで特徴づけられた。
本種は同じヨーロッパ産の子座が有柄の種より子座のサイズが小さく、アナモルフの形態や分子系統解析でも区別された。
Finland, Pohjois-Savo, Heinävesi, close to Hernelampi

(新種)

Hypocrea seppoi W. M. Jaklitsch
語源…フィンランドの菌学者、Seppo Huhtinen氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypocrea leucopus
ヨーロッパに分布する
子座が地上生
子座が有柄
子座が新鮮時淡黄色
子嚢胞子の形態が区別できないほど類似している
分生子が白色
rpb2rpb2+EF1-α+chi15–8に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座が小型ではなく中型
本種と異なり子座が乾燥すると変色するのではなく変色せず淡黄色
本種と異なり子嚢殻が柄に垂生するという特徴を欠く
本種と異なりアナモルフが不規則なVerticillium型ではなくVerticillium
本種よりフィアライドが長い
本種よりフィアライドの幅が狭い
本種より分生子が長い
本種ほど分生子が類球形でない
rpb2rpb2+EF1-α+chi15–8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea nybergiana
ヨーロッパに分布する
子座が地上生
子座が有柄
rpb2rpb2+EF1-α+chi15–8に基づく分子系統解析で近縁
本種より子座のサイズが大きい
本種と異なり子座の稔性部位が新鮮時淡黄色ではなく帯赤褐色~帯褐橙色
本種と異なり子座が乾燥時帯赤褐色
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なりフィアライドを単生する
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が類球形ではなく楕円形
rpb2rpb2+EF1-α+chi15–8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される