2017年4月20日 (仮訳)アジア産の新種、Hypogymnia irregularis McCune, B., 2011. Hypogymnia irregularis (Ascomycota: Parmeliaceae) – a new species from Asia. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00055 [Accessed April 20, 2017]. 【R3-03949】2017/04/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国、ネパール、日本、および台湾で採集された地衣の一種を検討し、Hypogymnia irregularisとして新種記載した。 本種は中国南西部では極めて普通に見られ、広葉樹と針葉樹の両方の樹皮に生じていた。 本種は地衣体下部の穿孔の位置が不規則であること、子器を有すること、粉芽を欠くことなどで特徴づけられ、アジア産の同属他種と区別された。 中国雲南省皎西山(昆明市北方) (新種) Hypogymnia irregularis McCune 語源…不規則な(地衣体下面の穿孔の位置から) 【よく似た種との区別】 Hypogymnia vittata(ヒメリボンゴケ) 中国に分布する 生長様式が類似している 裂片腔所の天井部分が暗色 地衣体下面に穿孔を有する 子嚢胞子のサイズの範囲が大部分重なる 地衣成分としてビッタトール酸などを含む 本種と異なりヨーロッパ、北米、中米、ニューギニアなどにおける分布が知られている 本種と異なり子器を形成することが稀 本種ほど裂片が通常がっしりとしていない 本種と異なり粉芽を常に欠くのではなく通常有する 本種より地衣体の穿孔のサイズが大きい 本種と異なり地衣体の穿孔の位置が千鳥状か、側面に位置するかあるいはほぼランダムなのではなく下面および軸のより中央に位置する 本種と異なり粉子器を密に生じるのではなく欠くか僅かしか形成しない Hypogymnia stricta アジア(中国、日本、台湾)に分布する 子器が普通に見られる 地衣体下面に穿孔を有する 地衣成分としてアトラノリン、フィソド酸などを含む スポットテストの結果が同一のことがある 本種と形態的に異なる 本種と異なり裂片腔所の天井部分が暗色ではなく白色~淡褐色で暗褐色になることが稀 本種と異なり皮層上部に微かあるいは顕著な横断方向の亀裂を生じる 本種と異なり地衣体の穿孔の位置が千鳥状か、側面に位置するかあるいはほぼランダムなのではなくいくぶん中央に位置する 本種より子嚢胞子が僅かに長い 本種と異なり地衣成分として2′-O-メチルフィソド酸を含む 本種と異なり地衣成分としてビッタトール酸を欠く Hypogymnia pectinatula アジアに分布する 裂片腔所の天井部分が暗色 地衣体下面に穿孔を有する 本種と異なりニューギニア、ジャワ、フィリピン、北ボルネオなどに分布する 本種と異なり子器が知られていない Hypogymnia pseudobitteriana アジアに分布する 裂片腔所の天井部分が暗色 地衣体下面に穿孔を有する 本種と異なり子器を形成することが稀 本種と異なり葉央に粉芽およびシジディアを形成する 本種よりビッタトール酸の検出頻度が低い Hypogymnia zeylanica アジアに分布する 裂片腔所の天井部分が暗色 地衣体下面に穿孔を有する 本種と異なりスリランカなどに分布する 本種と異なり子器を形成することが稀 本種と異なり裂芽および粉芽を形成する 本種と異なり地衣成分としてビッタトール酸を欠く