(仮訳)汎熱帯的に分布する殺虫物質産生性の新種Hypoxylon pulicicidum
Bills, GF. et al., 2012. Hypoxylon pulicicidum sp. nov. (Ascomycota, Xylariales), a Pantropical Insecticide-Producing Endophyte. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0046687 [Accessed November 26, 2014].
【R3-01317】2014/11/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

殺虫物質として知られるノズリスポリン酸を産生する、汎熱帯的に分布するエンドファイトの未記載種を検討した。
マルティニークで材上に見出された子嚢果が当該菌の有性世代であるという仮説を分子系統解析、質量分析法、および表現型の比較により検証し、両者の一致を見た。
この菌をHypoxylon pulicicidumとして新種記載し、生活環の研究が包括的な種概念の把握に繋がることを示した。
Martinique, Prêcheur, Anse Couleuvre

(新種)

Hypoxylon pulicicidum J. Fourn., Polishook & Bills
語源…蚤を殺す
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypoxylon investiens
エンドファイトである
外見上区別できないほど類似している
子座が帯紫褐色
子座が平らに広がったクッション状
子嚢殻が僅かに露出し盤状
子嚢殻が管状~槍形
子嚢胞子が楕円形等辺
子嚢胞子のペリスポアが10%KOH中で裂開しない
子座に1,1′-ビナフタレン-4,4′-5,5′-テトロール (BNT) を含む
一見類似するKOH溶解性の色素を含む(実際は全く異なる分子)
ITS、β-チューブリン、アクチン、ITS+β-チューブリン+α-アクチンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座に含まれるKOH溶解性の色素が淡緑色ではなく暗オリーブ色
本種と異なり子座にダルディノンAを含む
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい
本種より子嚢胞子の発芽溝が明瞭
本種と異なり分生子柄がPericoniella類似
本種の持つ特有の未知成分が未検出
本種とHPLCのプロファイルで区別される
ITS、β-チューブリン、アクチン、ITS+β-チューブリン+α-アクチンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(β-チューブリンの配列類似度87-88%)