(仮訳)アオカビ属菌の同定と命名法
Visagie, CM. et al., 2014. Identification and nomenclature of the genus Penicillium Studies in mycology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061614000074 [Accessed January 24, 2015].
【R3-01493】2015/01/24投稿

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3行まとめ

アオカビ属の分類学的研究において推奨される標準的手法(形態形質、DNA、二次代謝産物の検討法など)を掲載した。
2014年8月の時点でアオカビ属の種として354種を認め、その一覧を掲載した。
そのうちAspergillus paradoxusなど3種を本論文でコウジカビ属からアオカビ属に移した。

(新組み合わせ)

Penicillium paradoxum (Fennell & Raper) Samson, Houbraken, Visagie & Frisvad
旧名:Aspergillus paradoxus Fennell & Raper
Aspergillus ingratus Yaguchi, Someya & Udagawaを本種のシノニムとした。
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【よく似た種との区別】
Penicillium olsonii
形態的に類似している
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
系統的に近縁(先行研究)
Penicillium crystallinum
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)
Penicillium malodoratum
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)

(新組み合わせ)

Penicillium crystallinum (Kwon-Chung & Fennell) Samson, Houbraken, Visagie & Frisvad
旧名:Aspergillus crystallinus Kwon-Chung & Fennell
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【よく似た種との区別】
Penicillium olsonii
形態的に類似している
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
系統的に近縁(先行研究)
Penicillium malodoratum
コスタリカに分布する
森林土壌から分離される
形態的に類似している
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形~楕円形
本種と異なり分生子が小刺状装飾を有するのではなく主に平滑
本種とコロニーの生長速度が異なる
Penicillium paradoxum
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)

(新組み合わせ)

Penicillium malodoratum (Kwon-Chung & Fennell) Samson, Houbraken, Visagie & Frisvad
旧名:Aspergillus malodoratus Kwon-Chung & Fennell
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【よく似た種との区別】
Penicillium paradoxum
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)
Penicillium crystallinum
コスタリカに分布する
森林土壌から分離される
形態的に類似している
分生子柄が長い
分生子柄の幅が広い
分生子柄表面が平滑
筆状体が密に分枝する
強い悪臭を発する
系統的に近縁(先行研究)
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく球形
本種と異なり分生子が主に平滑ではなく小刺状装飾を有する
本種とコロニーの生長速度が異なる

※計354種のaccepted speciesおよび疑問種、除外種のリストを掲載した。