(仮訳)腹膜炎の原因菌としての新種Candida subhashiiの同定
Adam, H. et al., 2009. Identification of a new species, Candida subhashii, as a cause of peritonitis. Medical Mycology. Available at: https://academic.oup.com/mmy/article/47/3/305/1746653 [Accessed September 27, 2019] 【R3-06628】2019/9/29投稿

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3行まとめ

真菌性腹膜炎を呈した69歳男性の末期腎不全患者の腹膜透析液から分離された酵母の一種を検討し、Candida subhashiiとして新種記載した。
腹膜炎は迅速なカテーテル除去およびフルコナゾールによる3週間の治療後に回復した。
本種はフルコナゾールなど全ての試験薬剤に感受性を示した。
Canada

(新種)

Candida subhashii M. Groenew., Sigler & S. Richardson
語源…医真菌学者のSubhash Mohan氏に献名
※タイプロカリティはMycoBankのページに基づきCanadaとした。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida tropicalis
ヒトへの感染が知られている
腹膜炎の原因菌として知られる
形態的に類似している(Dalmau平板培養法)
長い偽菌糸を形成する
出芽型分生子を疎らに生じる
ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種とAPI 20C AUXシステムのプロファイルが異なる
ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida parapsilosis
ヒトへの感染が知られている
ヒトの病原菌として知られている
API 20C AUXシステムのプロファイルが類似している
ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種とAPI 20C AUXシステムのプロファイルが異なる
ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される