(仮訳)インド北東部でCapsicum assamicumの葉に病斑を生じるCercospora属新種の同定
Meghvansi, M. et al., 2013. Identification of a new species of Cercospora causing leaf spot disease in Capsicum assamicum in northeastern India. Research in microbiology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0923250813001538 [Accessed November 10, 2013].
【R3-00169】2013/12/21投稿

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3行まとめ

インド北東部でブート・ジョロキア (Capsicum assamicum) の葉から分離された菌をCercospora tezpurensisとして新種記載した。
アクチン、カルモジュリン、ヒストンH3、EF-1αの4遺伝子を用いた分子系統解析で、本種は他のどの同属菌とも異なる新規系統をなした。
本種は毒素のサーコスポリンを産生することが示唆され、ブート・ジョロキアの葉への接種試験では本種がコッホの原則を満たすことが確認された。
Defense Research Laboratory, Sonitpur, Tezpur, Assam, India

(新種)

Cercospora tezpurensis M.K. Meghvansi & Md. Haneef Khan
語源…テズプル産の
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【よく似た種との区別】
Cercospora capsici
インドに分布する
同じトウガラシ属植物に発生する
本種と同じく葉に斑点を生じる
本種と異なりブート・ジョロキアには発生しない
形態的に大きく異なる
アクチン、カルモジュリン、ヒストンH3、EF-1αの4遺伝子を用いた分子系統解析で明瞭に区別される
Cercospora capsicigena
同じトウガラシ属植物に発生する
本種より分生子柄がずっと長い
本種より分生子がずっと幅広い
Cercospora physalidis
同じトウガラシ属植物に発生する
Cercospora apii
同じトウガラシ属植物に発生する
本種と同じく葉に斑点を生じる
本種と異なりインドではなくブラジルに分布する
本種と異なりブート・ジョロキアではなくC. chinenseを宿主とする
本種と異なり子座を有する
本種と異なり分生子の基部が倒円錐形~円形でない
Cercospora rodmanii
アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくメキシコに分布する
本種と異なりトウガラシ属ではなくホテイアオイ属植物を宿主とする
本種と異なり分生子の基部が倒円錐形~円形ではなく截断状
アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
SNP解析で複数遺伝子のかなりの塩基に違いが見られる
Cercospora sp. N (CBS132619, Groenewald et al., 2012)
アクチン、カルモジュリン、ヒストンH3、EF-1αの4遺伝子を用いた分子系統解析で近縁
本種と異なりトウガラシ属ではなくバショウ属植物を宿主とする
本種より分生子柄がずっと長い
本種より分生子の幅がずっと広い
SNP解析で複数遺伝子のかなりの塩基に違いが見られる