2015年9月5日 （仮訳）形態および系統解析に基づく日本産ツチグリ属菌の同定 Fangfuk, W. et al., 2010. Identification of Japanese Astraeus, based on morphological and phylogenetic analyses. Mycoscience. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10267-010-0039-6 [Accessed September 4, 2015]. 【R3-02166】2015/09/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 日本およびタイ産ツチグリ属菌35標本の形態学的検討および分子系統解析を行った。 検討した日本産ツチグリ属菌は形態的に2つのグループに分けられることが示され、両群は分子系統解析でもそれぞれ支持された。 「グループ1」は形態的にはAstraeus hygromerticus var. koreanusに合致し、「グループ2」の形態は広義のA. hygrometricusに合致したが未記載種と考えられた。 （その他掲載種） Astraeus hygrometricus var. koreanus V.J. Stanek 【よく似た種との区別】 Astraeus hygrometricus（ツチグリ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じ系統Aに含まれる） 本変種より子実体のサイズが大きい 本変種より裂片の数が少ない 本変種より担子胞子のサイズが大きい 本変種と担子胞子の刺状装飾の形態が異なる Astraeus asiaticus 本変種と異なりフタバガキ科植物の林のみから知られている 本変種と担子胞子のサイズが異なる 本変種と担子胞子の刺状装飾の形態が異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（系統AクレードIではなく系統BクレードVに含まれる）