(仮訳)Terfezia giganteaに対するトリュフの新属、Imaia
Kovács, G. et al., 2008. Imaia, a new truffle genus to accommodate Terfezia gigantea. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/100/6/930.short [Accessed November 10, 2016].
【R3-03464】2016/11/10投稿

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3行まとめ

地下生子嚢菌の一種、イモタケ (Terfezia gigantea) に対して新属Imaiaを提唱した。
本種は日本から知られていたが、米国のアパラチア山脈でも採集され、両地域産の標本は形態およびrDNA塩基配列が顕著に類似していた。
本属はアミガサタケ科クレードに含まれ、チャワンタケ科のTerfezia属とは系統的に異なっていたほか、子嚢胞子のサイズや超微細構造も異なっていた。

(新組み合わせ)

Imaia gigantea (S. Imai) Trappe & Kovács
イモタケ
旧名:Terfezia gigantea S. Imai
語源…(属名)日本の菌学者、今井三子博士(基準種の発見者)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Terfezia boudieri
本種と系統的に異なる(アミガサタケ科ではなくチャワンタケ科)
本種とグレバの色が異なる
本種と異なり子嚢あたりの子嚢胞子の数が8ではなく通常8未満
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と子嚢胞子の装飾が異なる
本種と外皮の構造が異なる
Leucangium carthusianum
地下生菌である
菌糸の隔壁のプラグ構造が類似している
Woronin小体の形質が類似している
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子が球形~類球形ではなく紡錘状嘴形
本種と異なり子嚢胞子表面が(光学顕微鏡下で)微細な刺状ではなく平滑
本種と異なり子嚢胞子が厚壁ではなく薄壁
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される