2020年2月24日 (仮訳)ブラジル北部産の新種、Inocybe cavalcantiae Wartchow, F. 2020. Inocybe cavalcantiae, a new species from northern Brazil. Studies in Fungi. Available at: http://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_5_1_1.pdf [Accessed February 24, 2020] 【R3-07076】2020/2/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、ペルナンブーコ州の大西洋岸森林で採集された菌を検討し、形態に基づきInocybe cavalcantiaeとして新種記載した。 本種は傘表面に放射状繊維紋および亀裂を有し、担子胞子が瘤状、メチュロイドが瓶形~棍棒形であることなどで特徴づけられた。 本種は同属他種とは傘の色や柄基部の形状のほか、担子胞子やメチュロイドなどの形態が異なっていた。 Brazil, Pernambuco. São Vicente Férrer, Mata do Estado (新種) Inocybe cavalcantiae Wartchow 語源…Maria Auxiliadora de Queiroz Cavalcanti教授に献名(90歳の誕生日の記念) 【よく似た種との区別】 Inocybe dewrangia 子実体がハラタケ型 傘が帯褐色 傘表面が乾燥している 柄の幅が類似している 柄基部が縁取りのある塊茎状 柄表面が全長にわたって粉状 担子胞子が瘤状 シスチジアが無色 側シスチジアの壁厚が類似している 本種と異なりブラジルではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりユーカリ属、Corymbia属、Gastrolobium属の樹下に生じる 本種より傘表面が亀裂状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の形状が細長い 本種と異なりメチュロイドが紡錘形~小嚢形 Inocybe marginata 南米に分布する 柄基部が縁取りのある塊茎状 本種と異なりブラジルではなくガイアナなどに分布する 本種と異なり傘が黄褐色~キャラメル色かた淡黄褐色で桃色を帯びる 本種と異なり襞が淡色で汚鮭肉桃色を帯び、のちに粘土色になる 本種と異なりメチュロイドが非常に幅広い紡錘形で時に瓶形であり、しばしば短い頸部を有する Inocybe matrisdei 南米に分布する 柄基部が縁取りのある塊茎状 担子胞子のQ値の範囲が重なる 本種と異なりブラジルではなくボリビアなどに分布する 本種と異なり傘が帯赤色~帯灰褐色~黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が瘤状ではなく粗い瘤状 本種と異なり傘表皮の菌糸表面が平滑 Inocybe xerophytica 柄基部が縁取りのある塊茎状 本種と異なりブラジルではなくグアドループなどに分布する 本種と異なり傘が淡黄褐色~褐色 本種と異なり傘表面が無毛または内在する繊維状条線を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より側シスチジアの幅が狭い Inocybe rhodella 南米に分布する 本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地などに分布する 本種と異なり柄基部の塊茎に縁取りを欠く 本種と異なり襞が淡赤色でのちに帯桃灰色 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種よりメチュロイドの幅が狭い 本種と異なりメチュロイドがほとんどの場合瓶形で時に類紡錘形~類円筒形