(仮訳)パキスタン産の狭義Rimosae節の新種、Inocybe pakistanensis
Ullah, Z. et al., 2018. Inocybe pakistanensis, a new species in section Rimosae s. str. from Pakistan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.348.4.4 [Accessed December 15, 2019] 【R3-06864】2019/12/15投稿

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3行まとめ

パキスタンにおいてコナラ属の樹下に生じた菌を検討し、Inocybe pakistanensisとして新種記載した。
本種は傘が黄金褐色で表面が亀裂状および繊維状、担子胞子が扁桃形~楕円形または僅かに豆形で表面が平滑であり、菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。
本種は狭義Rimosae節に含まれ、近縁の2種とは子実体のサイズ、傘の色、担子胞子のサイズなどが異なっていた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Malakand division, Swat district, Lower Shawar

(新種)

Inocybe pakistanensis Zia Ullah, S. Jabeen, H. Ahmad & A. N. Khalid
語源…パキスタン産の
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【よく似た種との区別】
Inocybe obsoleta
広葉樹の樹下に発生する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードCに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなくヨーロッパ~北米などに分布する
本種と異なり針葉樹の樹下に生じることもある
本種と異なり子実体が大型
本種と異なり子実体ががっしりとしている
本種と異なり子実体に幼時被膜の名残を伴う
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘が黄金褐色で中央部が帯赤褐色、縁部が帯クリーム銀色なのではなく帯灰褐色または帯桃灰色
本種と異なり傘に鋭い中丘を有する
本種より柄のサイズが大きい
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe perlata
広葉樹の樹下に発生する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードCに含まれる)
本種と異なりスウェーデンなどに分布する
本種と異なりオーク林ではなく混交林および公園などに発生する
本種と異なり子実体が大型
本種と異なり子実体ががっしりとしている
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘が黄金褐色で中央部が帯赤褐色、縁部が帯クリーム銀色なのではなく暗い帯灰褐色
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズがかなり小さい
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される