(仮訳)パキスタン産のInospermaクレードの新種、Inocybe shawarensis
Naseer, A., Khalid, AN. & Smith, ME. 2017. Inocybe shawarensis sp. nov. in the Inosperma clade from Pakistan. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2018/00000132/00000004/art00024 [Accessed April 3, 2018].
【R3-04998】2018/4/3投稿

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3行まとめ

パキスタン、スワート地区のオーク林に生じた菌を検討し、Inocybe shawarensisとして新種記載した。
本種は傘が褐色鐘形で繊維状、襞が帯灰色、柄の基部が僅かに塊茎状、担子胞子が小型の豆形、縁シスチジアが棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でInospermaクレード、Maculataサブクレードに含まれた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Swat district, Shawar Valley

(新種)

Inocybe shawarensis Naseer & Khalid
語源…シャワル(渓谷)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe quietiodor(ウスミノトマヤタケ)
柄が円筒形で基部が塊茎状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じMaculataサブクレードに含まれる)
本種と異なり傘が褐色ではなく帯黄色
本種より傘の中丘が顕著
本種と異なり傘が鐘形でない
本種と異なり襞が帯灰色ではなく帯黄色
本種と異なり柄の上部が暗灰色、下部が銀色ではなく黄色で基部が類白色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種ほど担子胞子が豆形でない
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe cookei(キヌハダトマヤタケ)
本種と異なり柄の基部が僅かに塊茎状なのではなく明瞭な縁取りのある塊茎状
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく洋梨形
Inocybe gregaria
本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり分子系統解析でMaculataサブクレードではなく旧世界熱帯クレード2に含まれる
Inocybe virosa
本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり分子系統解析でMaculataサブクレードではなく旧世界熱帯クレード2に含まれる
Inocybe carnosibulbosa
本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり分子系統解析でMaculataサブクレードではなく旧世界熱帯クレード2に含まれる