(仮訳)アリに生じる新種Ophiocordyceps thanathonensisの記載、およびO. pseudolloydiiのレファレンス標本
Xiao, Y-P. et al., 2017. Introducing Ophiocordyceps thanathonensis, a new species of entomogenous fungi on ants, and a reference specimen for O. pseudolloydii. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.328.2.2 [Accessed February 15, 2018].
【R3-04855】2018/2/15投稿

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3行まとめ

タイ北部においてアリに発生した菌を検討し、Ophiocordyceps thanathonensisとして新種記載した。
本種は子嚢果が小型で子嚢および子嚢胞子が短く、二次胞子が屈曲することなどで特徴づけられた。
また、O. pseudolloydiiのレファレンス標本を配列データとともに指定した。
Thailand, Chiang Rai

(新種)

Ophiocordyceps thanathonensis Y.P. Xiao, T.C. Wen & K.D. Hyde
語源…Thanathon産の
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【よく似た種との区別】
Hymenostilbe aurantiaca
同じアリを宿主とする
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じサブクレードB2に含まれる)
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiocordyceps irangiensis
同じアリを宿主とする
子座が長い
子座が有色
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じサブクレードB2に含まれる)
本種と異なりタイではなくフィリピンなどに分布する
本種より子座が長い
本種より子嚢果が長い
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より二次胞子のサイズが大きい
本種と異なり二次胞子が屈曲した円筒形ではなく紡錘状
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiocordyceps myrmecophila(ニューギニアトゲアリタケ)
同じアリを宿主とする
子座が黄色
子座に長い柄を有する
子嚢果が埋生する
子嚢果がフラスコ形
子嚢が円筒形
子嚢が8胞子性
子嚢胞子が糸状
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードBに含まれる)
本種より子座が長い
本種と異なり結実部が紡錘形ではなく卵状、レモン形、類円筒形
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり柄が淡色~黄色ではなくクリーム黄色~黄橙色
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子が長い
本種より二次胞子のサイズが大きい
本種と異なり二次胞子が屈曲するのではなく直線状
ITS+nrSSU+nrLSU+RPB1+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(サブクレードB2ではなくB1に含まれる)

(その他掲載種)

Ophiocordyceps pseudolloydii (H.C. Evans & Samson) G.H. Sung, J.M. Sung, Hywel-Jones & Spatafora
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