(仮訳)ジャーマン・シェパード・ドッグの椎間板脊椎炎からの新種Spiromastix asexualisの分離および特徴づけ、Spiromastix属のレビューと新目Spiromastixalesの提唱
Rizzo, L., et al., 2014. Isolation and characterisation of the fungus Spiromastix asexualis sp. nov. from discospondylitis in a German Shepherd dog, and review of Spiromastix with the proposal of the new order Spiromastixales. Mycoses. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/myc.12178/full [Accessed April 14, 2014].
【R3-00607】2014/04/15投稿

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3行まとめ

米国で椎間板脊椎炎を起こしたイヌから分離された菌を、Spiromastix asexualisとして新種記載した。
Spiromastix属は土壌や動物の糞などから分離される菌として知られていたが、動物病原菌としての報告は初となった。
分子系統解析の結果に基づき、新目Spiromastixalesを提唱し、S. tentaculataに対して新属Pseudospiromastixを提唱した。
USA, Phoenix

(新種)

Spiromastix asexualis D. A. Sutton, L. Rizzo, Stchigel et Guarro
語源…無性の
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【よく似た種との区別】
Spiromastix warcupii
橙褐色厚壁の屈曲した付属糸の塊を形成する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が知られている
本種と異なり子嚢胞子が知られている
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度97.4%)
ITS領域の塩基配列が明瞭に異なる(類似度93.5%)
Chrysosporium merdarium
節間生または無柄の分生子を多数形成する
本種より分生子のサイズが大きい
本種より分生子が薄壁
本種と異なり分生子に瘤状装飾を欠く
本種と異なり37°Cで生育しない

(新組み合わせ)

Pseudospiromastix tentaculata (Guarro, Gené & De Vroey) Guarro, Stchigel et Cano
旧名:Spiromastix tentaculata Guarro, Gené & De Vroey
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【よく似た種との区別】
Spiromastix spp.
本種と異なり波打って先端が膨大する付属糸を形成しない
本種と異なり子嚢胞子に数条の不規則な溝線を欠く