2014年3月3日 （仮訳）ガラパゴスゾウガメ（ウスカワゾウガメ）の甲羅の炎症からの新属新種Aphanoascella galapagosensisの分離および特徴づけ Sutton, DA. et al., 2013. Isolation and characterization of a new fungal genus and species, Aphanoascella galapagosensis, from carapace keratitis of a Galapagos tortoise (Chelonoidis nigra microphyes). Medical Mycology…. Available at: http://mmy.oxfordjournals.org/content/51/2/113.short [Accessed March 3, 2014]. 【R3-00457】2014/03/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 米国テキサス州において、ガラパゴスゾウガメの甲羅から分離された病原菌を、新属新種Aphanoascella galapagosensisとして記載した。 本種はホネタケ目の他の属とは、子嚢胞子の装飾をはじめとする顕微鏡的形質によって区別された。 また、分子系統解析の結果から、Keratinophyton属を認めることを支持し、従来Aphanoascus属に含まれていた4種について新組み合わせを提唱した。 Texas, USA ※本種のタイプロカリティは明記されておらず、”galapagosensis”の種小名の語源が「タイプロカリティに由来する」と述べられている点が、本種がテキサス州南部（おそらく著者の一人が所属する、ブラウンズビルのグラディス・ポーター動物園か？）で分離されたとする記述と矛盾している。CBSのデータベースにも、本論文で用いられた菌株は未登録であることから、本稿では追加の情報が得られるまで暫定的に、テキサス州をタイプロカリティと見なしておく。 （新種） Aphanoascella galapagosensis D.A. Sutton, Y. Marín, E.H. Thompson et Guarro 語源…Aphanoascus属に似た/ガラパゴス産の 【よく似た種との区別】 Aphanoascus foetidus ITS領域の塩基配列が明瞭に異なる（配列類似度88%） Chrysosporium lucknowense ITS領域の塩基配列が明瞭に異なる（配列類似度88%） Chrysosporium mephiticum ITS領域の塩基配列が明瞭に異なる（配列類似度87%） Chrysosporium keratinophilum LSUの塩基配列が明瞭に異なる（配列類似度94%） ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aphanoascus verrucosus LSUの塩基配列が明瞭に異なる（配列類似度94%） ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （新組み合わせ） Keratinophyton multiporum (Cano & Guarro) Guarro & Y. Marín 旧名：Aphanoascus multiporus Cano & Guarro （新組み合わせ） Keratinophyton hispanicum (Cano & Guarro) Guarro & Y. Marín 旧名：Aphanoascus hispanicus Cano & Guarro （新組み合わせ） Keratinophyton punsolae (Cano & Guarro) Guarro & Y. Marín 旧名：Aphanoascus punsolae Cano & Guarro （新組み合わせ） Keratinophyton saturnoideum (Cano & Guarro) Guarro & Y. Marín 旧名：Aphanoascus saturnoideus Cano & Guarro