(仮訳)ヨーロッパ産の好酸性で粉芽-ブラスティディアを有する新種、Japewia aliphatica
Malíček, J. et al., 2020. Japewia aliphatica (Lecanoraceae, lichenized Ascomycota), a new acidophilous, sorediate-blastidiate lichen from Europe. Phytotaxa. Aviailable at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.461.1.3 [Accessed December 14, 2020] 【R3-07958】2020/12/14投稿

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3行まとめ

チェコ、オーストリアなどヨーロッパの広葉樹林において酸性の樹皮に生じた地衣の一種を検討し、Japewia aliphaticaとして新種記載した。
本種は広葉樹(主にヨーロッパブナ)やドイツトウヒに生じ、Japewia aff. dasaeaなどの仮称で既に公表されてきた。
本種は地衣体が通常褐色でしばしば小区画状であり、通常不稔で粉芽およびブラスティディアを有し、未知の脂肪酸を含むことなどで特徴づけられた。
Czech Republic, Beskydy Protected Landscape Area: Frenštát pod Radhoštěm, Kněhyně-Čertův mlýn National Nature Reserve

(新種)

Japewia aliphatica Malíček, Palice, Tønsberg & Vondrák
語源…脂肪族(酸)の
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【よく似た種との区別】
Placynthiella dasaea
形態的に通常識別できないほど類似している
本種と異なりC陰性ではなくC+赤色
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Japewia subaurifera
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり粉芽塊が黄色、橙褐色~チョコレート褐色
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Scoliciosporum chlorococcum(ニセマキミゴケ)
地衣体の形態が類似することがある
本種より地衣体が緑色である
本種と異なり地衣成分を欠く