(仮訳)ブラジルにおいてアナナス類の貯水葉から分離された酵母の一種、Kazachstania rupicola
Safar, SVB. et al., 2013. Kazachstania rupicola sp. nov., a yeast species isolated from water tanks of a bromeliad in Brazil. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/63/Pt_3/1165.short [Accessed October 22, 2015].
【R3-02311】2015/10/23投稿

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3行まとめ

ブラジル、ミナスジェライス州においてVriesea minarumのファイトテルマータから分離された酵母の一種を検討し、Kazachstania rupicolaとして新種記載した。
本種はD1/D2領域に基づく分子系統解析でK. exiguaサブクレードに含まれた。
本種は生長反応では近縁種との識別が容易でなかったが、D1/D2およびITS領域の塩基配列が有用であった。
Serra da Piedade region, Caeté, Minas Gerais, Brazil

(新種)

Kazachstania rupicola Safar, Gomes, Rosa & Lachance
語源…岩に生息する(宿主植物の生息地から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Kazachstania exigua
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
本種と異なりエタノール、ラフィノース。コハク酸を資化可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(9塩基の置換)
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Kazachstania wufongensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Kazachstania bulderi
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
本種より生理学的プロファイルの幅が広い
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Kazachstania barnettii
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
本種と異なり乳酸およびD-グルコン酸を資化可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Kazachstania turicensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
本種と異なりガラクトース、スクロース、ラフィノース、トレハロースを発酵不能
本種と異なりD-グルコサミンを資化可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Kazachstania wufongensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じK. exiguaサブクレードに含まれる)
本種と異なり酢酸、DL-乳酸、エタノールを資化可能
本種と異なり100 μgシクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とITS領域の塩基配列が異なる