2018年3月11日 (仮訳)サウジアラビア産の材生息性海生菌の新属新種、Khaleijomyces marinus Abdel-Wahab, MA. et al., 2018, Khaleijomyces marinus gen. et sp. nov. (Juncigenaceae, Torpedosporales) a new lignicolous marine fungus from Saudi Arabia. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.340.3.8 [Accessed March 11, 2018]. 【R3-04928】2018/3/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ サウジアラビアにおいて潮間帯の流木に生じた菌を検討し、新属新種Khaleijomyces marinusとして記載した。 本種は子嚢果が杏色~帯赤褐色の膜状で長い頸部を有し、子嚢に先端構造を欠き、子嚢胞子が成熟時淡褐色~褐色で1-4隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でトーピードスポラ目ジュンキゲナ科クレードに含まれた。 Saudi Arabia, Arabian Gulf, Dammam City, El Khobar sea front (新種) Khaleijomyces marinus Abdel-Wahab 語源…(属名)アラビア語で「湾」/(種小名)海生の 【よく似た種との区別】 Fulvocentrum spp. 海生菌である 子嚢胞子が無色のことがある nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が初め0、成熟時1-4ではなく3 本種と異なり偽側糸を有する nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Juncigena spp. 海生菌である 子嚢胞子が無色のことがある nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が初め0、成熟時1-4ではなく3 本種と異なり偽側糸を有する 本種と異なり無性世代が知られている nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marinokulati spp. 海生菌である 海生菌である 子嚢胞子が無色のことがある nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢胞子に付属糸を有する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が初め0、成熟時1-4ではなく3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Argentinomyces naviculisporis 子嚢果が膜状 子嚢果頸部に周糸を伴う 子嚢胞子が無色のことがある 子嚢胞子が単細胞のことがある 本種と異なり早期に崩壊し液化する”pseudoparenchymatous centrum”を有するという特徴を欠く 本種と異なり子嚢果内菌糸系を欠く 本種と異なり殻壁外層が表皮菌糸組織ではなく厚壁菌糸組織 Hapsidascus hardus 子嚢胞子が無色のことがある 子嚢胞子が単細胞のことがある 本種と異なり子嚢果が埋生~表在性ではなく深く埋生する 本種と異なり子嚢果が小型ではなく大型 本種と異なり子嚢果が厚壁 本種と異なり子嚢果の頸部のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果頸部がゼラチン質に埋まった細い菌糸のネットワークで満たされる 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢が薄壁ではなく厚壁 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく卵状~楕円形 本種と異なり殻壁が3層からなる 本種と子嚢果内菌糸系の構造が異なる Rhizophila spp. 子嚢果の頸部に周糸を伴う 子嚢胞子が単細胞のことがある 子嚢果の殻壁が2層からなる 本種と異なり子嚢果が小型ではなく大型 本種と異なり子嚢果が杏色~帯赤褐色ではなく暗褐色~黒色 本種と異なり子嚢果頸部のサイズが大きい 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢胞子が未熟時無色で成熟時淡褐色~褐色ではなく未熟時無色、成熟時帯黄色~帯黄褐色になる 本種と子嚢果内菌糸系の構造が異なる Marinoshaera mangrovei 子嚢胞子が無色のことがある 本種と異なり子嚢が永続性 本種と異なり子嚢が舟形~紡錘形ではなく円筒形 本種と異なり子嚢に先端構造を有する 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく広楕円形~紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が初め0、成熟時1-4ではなく3 本種と異なり側糸の幅が広い 本種と異なり側糸に隔壁を有する 本種と系統的に異なる(先行研究)