(仮訳)危急種の五葉マツ類、Pinus kwangtungensisとともに生育するLactariusDeliciosi節の新種、Lactarius guangdongensis
Han, Y. et al. 2019. Lactarius guangdongensis sp. nov. (Russulaceae, Russulales), a species of Lactarius sect. Deliciosi growing with a vulnerable five-needle pine, Pinus kwangtungensis. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.393.3.4 [Accessed April 10, 2020] 【R3-07214】2020/4/10投稿

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3行まとめ

中国広東省で採集された菌を検討し、Lactarius guangdongensisとして新種記載した。
本種は危急種のPinus kwangtungensisと関係を持つ数少ない種の一つとみられた。
本種はDeliciosi節において最小の子実体を形成し、子実体が橙色で微かに緑変し、襞の間隔がやや疎で、側マクロシスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。
中国広東省韶関市乳源ヤオ族自治県南嶺国家森林公園

(新種)

Lactarius guangdongensis X.H. Wang, Y. Han & C.Z. Liang
語源…広東産の/Pinus kwangtungensis
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【よく似た種との区別】
Lactarius abieticola
中国に分布する
同じマツ科植物を宿主とする
子実体のサイズが比較的小型
子実体が橙色
子実体が緑変する
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマツ属ではなくモミ属植物などを宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lactarius laeticolor(アカモミタケ)
アジアに分布する
子実体が橙色
子実体が緑変する
本種と異なりマツ属ではなくモミ属植物などを宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい
Lactarius vividus
中国に分布する
同じマツ属植物を宿主とする
子実体が橙色
子実体が緑変する
襞の間隔がやや疎
側マクロシスチジアを欠くことがある
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマツ属Strobus亜属ではなくPinus亜属の植物を宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい
ITSおよびgpdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lactarius thyinos
子実体が橙色
子実体が緑変する
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
Lactarius akahatsu(アカハツ)
同じマツ属植物を宿主とする
襞の間隔がやや疎のことがある
本種と異なりマツ属Strobus亜属ではなくPinus亜属の植物を宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい