(仮訳)インド産の新種Lactarius vesterholtii
Das, K. & Chakraborty, D., 2015. Lactarius vesterholtii, a new species from India. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000129/00000002/art00031 [Accessed April 14, 2015].
【R3-01734】2015/04/14投稿

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3行まとめ

インド、シッキム州の温帯混交林において採集されたチチタケ属菌を検討し、Lactarius vesterholtiiとして新種記載した。
本種は傘が帯灰褐色でややビロード状、襞が淡黄色で非常に密、乳液が帯赤橙色で、担子胞子に不完全な網目状装飾を有し、子実層マクロシスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。
本新種を含む、インド産チチタケ属Plinthogali亜属の検索表を掲載した。
India, Sikkim, North District, Bansoi

(新種)

Lactarius vesterholtii K. Das & D. Chakr.
語源…デンマークのベニタケ科研究者、故Jan Vesterholt博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lactarius montoyae
インドに分布する
本種と異なりインドだけではなくタイにも分布する
本種と異なり襞が非常に密ではなく疎
本種と異なり乳液に変色性を欠く
本種と異なり胞子紋が淡黄色ではなく橙黄色~黄褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の装飾が網目状ではなく平行な翼状
Lactarius croceigalus
インドに分布する
襞が陥入する
乳液が初め白色
担子胞子の装飾が網目状
本種と異なり襞が淡黄色でない
本種と異なり襞が非常に密ではなく疎
本種と異なり襞が傷つくと淡橙色~橙色に変色するという特徴を欠く
本種と異なり肉がグアヤコールで帯赤褐色に変色するのではなく変色しない
本種と異なり胞子紋が淡黄色ではなく黄褐色
本種と異なり側偽シスチジアが分枝する
本種と異なり傘偽シスチジアを有する
Lactarius crassiusculus
本種と異なりインドではなくタイに分布する
本種と異なり襞が非常に密ではなくやや密
本種と異なり縁マクロシスチジアを有する
本種と異なり傘表皮が毛状柵状被~厚壁毛状柵状被ではなく柵状被
本種と異なり柄表皮が柵状被
Lactarius acris(ハイイロカラチチタケ)
形態的に一見類似している
本種と異なりインドではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり傘表面が乾燥しているのではなく顕著な粘性を有する
本種と異なり乳液が帯赤橙色ではなく珊瑚色に変色する
本種と異なり傘表皮が毛状柵状被~厚壁毛状柵状被ではなく粘毛被~粘質毛状柵状被
Lactarius pterosporus(ウスイロカラチチタケ)
形態的に一見類似している
本種と異なりインドではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり柄が傘と同色になることがない
本種と異なり味が辛くなく温和
本種と異なり担子胞子の装飾が不完全な網目状ではなく螺旋状~平行