(仮訳)オレゴン州の海岸砂丘に産した新種、Lambiella arenosa
McCune, B. & Lumbsch, HT., 2017. Lambiella arenosa, a new species from the coastal Oregon dunes. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/10.1639/0007-2745-120.3.329 [Accessed October 11, 2017].
【R3-04474】2017/10/12投稿

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3行まとめ

オレゴン州の海岸砂丘においてマツ属植物の樹皮に生じた痂状地衣の一種を検討し、Lambiella arenosaとして新種記載した。
本種は北米東部に分布するL. caecaに類似していたが、地衣体の形態や子嚢胞子のサイズなどが異なっていた。
既に配列決定された本菌群の地衣が第3の未記載種かどうかは、データ不足で結論づけられなかった。
USA, Oregon, Coos Co., Eel Creek dunes

(新種)

Lambiella arenosa McCune & Lumbsch
語源…砂の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lambiella caeca
北米に分布する
樹皮生地衣である
針葉樹を宿主とする
子器盤が黒色
子器縁部が永存性
子器縁部が薄い
子器縁部が黒色
子器縁部が隆起ししばしば屈曲性
果殻が薄い
果殻内部が暗色
子実上層が薄い
子実上層が通常暗褐色
側糸が数珠状で分枝する
本種と異なり米国西海岸ではなく北米北東部に分布し、分布域が重ならない
本種より地衣体が明瞭
本種と異なり地衣体が基質内部に生じるのではなく薄い小区画状~厚い疣状から小区画状
本種と異なり子実上層が稀に帯緑黒色という特徴を欠く
本種と異なり子実上層がPOL陰性またはPOL陽性ではなくPOL陰性
本種と異なり子実上層が常にK陰性ではなくしばしばK+鈍紫色
本種と異なり子実層が無色ではなく無色~淡オリーブ褐色
本種と異なり子実層がK陰性ではなくK陰性、K紫色(弱)、またはK+淡紫色の条線を生じる
本種より子嚢胞子のサイズがやや小さい
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~長楕円形ではなく楕円形
本種と異なり果殻上部の色素が暗い帯緑褐色~帯緑黒色ではなく暗い帯黄褐色~暗褐色
本種と異なり果殻上部の色素が常にK陰性なのではなくK陰性またはK陽性
本種と異なり果殻上部の色素がPOL陰性ではなく時に内側の部分においてPOL陽性のことがある