(仮訳)エジプトにおいてマンゴーの立ち枯れ病に関係するLasiodiplodia属菌
Ismail, AM., et al., 2012. Lasiodiplodia species associated with dieback disease of mango (Mangifera indica) in Egypt. Australasian Plant Pathology. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13313-012-0163-1 [Accessed May 20, 2014].
【R3-00731】2014/05/21投稿

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3行まとめ

エジプトで立ち枯れ症状を起こしたマンゴーから分離されたLasiodiplodia theobromae類似菌を検討し、L. egyptiacaeとして新種記載した。
また、同じくマンゴーから分離されたL. pseudotheobromaeを、エジプト新産種として報告した。
マンゴーの苗に新種を含む3種10菌株のLasiodiplodia属菌を接種し、コッホの原則を満たすことを確かめた。
Egypt, Sharkia, ElMenayar

(新種)

Lasiodiplodia egyptiacae A.M. Ismail, L. Lombard & Crous
語源…エジプトの
※本新種は、のちにブラジルのマンゴー (Marques et al., 2013) やナンヨウアブラギリ (Machado et al., 2014) (R3-00643) からも見出されている。
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【よく似た種との区別】
Lasiodiplodia citricola
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種より分生子のQ値が小さい
本種より側糸のサイズが大きい
本種と異なり側糸に隔壁を持つ
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia parva
分生子のQ値が同程度 (1.8) である
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが小さい
本種より側糸のサイズが大きい
本種と異なり側糸に隔壁を持つ
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia hormozganensis
マンゴーを宿主とする
分生子のサイズが類似している
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が卵形~類卵形ではなく楕円形~円筒形
本種より側糸が長い
本種と異なり側糸に隔壁(1-7隔壁)を持つ
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia pseudotheobromae
エジプトに分布する
マンゴーを宿主とする
側糸のサイズが類似している
側糸に隔壁を欠く
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり10°Cで生育する
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia theobromae
エジプトに分布する
マンゴーを宿主とする
分生子のQ値が同程度 (1.7-1.9) である
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり側糸に隔壁を持つ
本種よりマンゴーに対する病原力が強い
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(エジプト新産種)

Lasiodiplodia pseudotheobromae A.J.L. Phillips, A. Alves & Crous
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【よく似た種との区別】
Lasiodiplodia egyptiacae
エジプトに分布する
マンゴーを宿主とする
側糸のサイズが類似している
側糸に隔壁を欠く
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり10°Cで生育しない
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lasiodiplodia theobromae
エジプトに分布する
マンゴーを宿主とする
分生子のQ値が同程度 (1.7-1.9) である
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり側糸に隔壁を持つ
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される