(仮訳)アンティル諸島産の地衣化した新種Lasioloma antillarum、および公的レポジトリのシーケンスデータの事後アノテーションの重要性
Lücking, R., Högnabba, F. & Sipman, HJM. 2021. Lasioloma antillarum (Ascomycota: Pilocarpaceae), a new lichenized fungus from the Antilles, and the importance of posterior annotations of sequence data in public repositories. Willdenowia. Available at: https://bioone.org/journals/willdenowia/volume-51/issue-1/wi.51.51107/Lasioloma-antillarum-Ascomycota–Pilocarpaceae-a-new-lichenized-fungus-from/10.3372/wi.51.51107.full [Accessed April 3, 2021] 【R3-08289】2021/4/3投稿

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3行まとめ

蘭領アンティルで採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Lasioloma antillarumとして新種記載した。
本種は当初Calopadia phyllogenaと同定されていたが、再検討では当該属のクレードから外れた未記載種であることが示され、GenBankの登録配列データの不正確性が指摘された。
本種は子器縁部が短い綿毛状であり、子嚢が2(-4)胞子性、子嚢胞子がかなり小型で石垣状であることなどで特徴づけられた。
Netherlands Antilles, Saba, Summit of Mt Scenery

(新種)

Lasioloma antillarum Lücking, Högnabba & Sipman
語源…アンティル(諸島)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lasioloma spinosum
子嚢胞子が小型
本種と異なり蘭領アンティルではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なり樹皮生ではなく葉上生である
本種と異なり子嚢が2(-4)胞子性ではなく2-4胞子性
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく類石垣状
Lasioloma inexspectatum
子嚢胞子が小型
本種と異なり蘭領アンティルではなくコートジボワールなどに分布する
本種と異なり樹皮生ではなく葉上生である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横7隔壁
Lasioloma pauciseptatum
樹皮生地衣である
子嚢胞子が小型
本種と異なり蘭領アンティルではなくスリナムなどに分布する
本種と異なり子嚢が2(-4)胞子性ではなく4-8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい