(仮訳)Lecania chlorotizaに近縁なスペイン、カナリア諸島、アゾレス諸島産の新種Lecania falcata
Sérusiaux, E. et al., 2012. Lecania falcata, a new species from Spain, the Canary Islands and the Azores, close to Lecania chlorotiza. The Lichenologist. …. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000308 [Accessed February 4, 2015].
【R3-01528】2015/02/05投稿

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3行まとめ

スペインのナバラ州、カナリア諸島、アゾレス諸島で採集された地衣をLecania falcataとして新種記載した。
また、本新種に類似する稀産種のL. chlorotizaについて、タイプロカリティのイングランド南西部産の標本も含めて検討した。
分子系統解析の結果、シブゴケ (Lecania) 属は多系統群であり、両種は狭義の同属には含まれないことが示された。
Canary Islands, Tenerife, Puerto de la Cruz, ‘Jardin Botanico’

(新種)

Lecania falcata van den Boom, Brand, Coppins, Magain & Sérus.
語源…鎌形の
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【よく似た種との区別】
Lecania chlorotiza
mtSSUおよびnrLSU+ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種ほど地衣体が発達しない
本種と異なり地衣体が明瞭なふけ状または浸食された小鱗片状になることがあるという特徴を欠く
本種と異なり果托の外層が顕著に膨大した細胞からなる
本種より子実層の高さが僅かに低い
本種より子嚢が短い
本種と異なり桿形の中分生子を形成する
本種と異なり常に強く屈曲する大分生子を形成するという特徴を欠く
mtSSUおよびnrLSU+ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecania hutchinsiae
子器の縁部が”evanescent”である
本種と異なり地衣体が平滑またはそれに近い
本種と異なり子嚢果内菌糸系が膠着した側糸からなる
本種より側糸頂部の幅が広い
本種と異なり側糸が時に分枝することがある
本種より子嚢胞子の幅が広い
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecania sylvestris
子器の縁部が”evanescent”である
本種と異なり地衣体が平滑またはそれに近い
本種と異なり子嚢果内菌糸系が膠着した側糸からなる
本種より側糸頂部の幅が広い
本種と異なり側糸が時に分枝することがある
本種より子嚢胞子の幅が広い

(その他掲載種)

Lecania chlorotiza (Nyl.) P. James
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【よく似た種との区別】
Lecania falcata
mtSSUおよびnrLSU+ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体が発達する
本種と異なり地衣体が明瞭なふけ状または浸食された小鱗片状になることがある
本種と異なり果托の外層が顕著に膨大した細胞からなるという特徴を欠く
本種より子実層の高さが僅かに高い
本種より子嚢が長い
本種と異なり桿形の中分生子を形成するという特徴を欠く
本種と異なり常に強く屈曲する大分生子を形成する
mtSSUおよびnrLSU+ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecania hutchinsiae
子器の縁部が”evanescent”である
本種と異なり地衣体が平滑またはそれに近い
本種と異なり子嚢果内菌糸系が膠着した側糸からなる
本種より側糸頂部の幅が広い
本種と異なり側糸が時に分枝することがある
本種より子嚢胞子の幅が広い
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecania sylvestris
子器の縁部が”evanescent”である
本種と異なり地衣体が平滑またはそれに近い
本種と異なり子嚢果内菌糸系が膠着した側糸からなる
本種より側糸頂部の幅が広い
本種と異なり側糸が時に分枝することがある
本種より子嚢胞子の幅が広い