(仮訳)北米東部温帯域に広範に分布する粉芽形成性地衣の新種、Lecanora layana
Lendemer, JC., 2015. Lecanora layana (Lecanoraceae), a new sorediate species widespread in temperate eastern North America. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-118.2.145 [Accessed August 18, 2015].
【R3-02113】2015/08/18投稿

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3行まとめ

北米東部の温帯域に広く分布する地衣の一種の160標本を検討し、Lecanora layanaとして新種記載した。
本種は地衣体が基質内部に生じ、白色で光沢があり、粉芽塊を有する点などで特徴づけられた。
本種は地衣成分としてアトラノリン、ゼオリンのほかにスチクチン酸を含み、その点などで近縁のL. nothocaesiellaと区別された。
USA, New Jersey, Burlington Co., Rutgers University Pinelands Field Station, 0.2 mi W of entrance on Four Mile Rd., 1 mi N of Four Mile Circle at jct of Four Mile Rd. & NJ70, 3.5 mi S of New Lisbon

(新種)

Lecanora layana Lendemer
語源…地衣学者のElisabeth Lay氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lecanora nothocaesiella
同所的に分布する
地衣体が基質内部に生じる
粉芽塊が埋生し浸食状
mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を欠く
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepraria elobata
形態的に類似している(この種に同定されたことがある)
地衣成分としてアトラノリン、ゼオリン、およびスチクチン酸を含む
本種と異なり温帯域ではなく北方の亜寒帯域に分布する
本種と異なり地衣体が基質の内部ではなく表面に生じる