(仮訳)Lecidea toensbergii:狭義Lecidea属地衣における初の粉芽形成性の種
Haugan, R. & Timdal, E. 2018. Lecidea toensbergii, the first described sorediate species in Lecidea sensu stricto. Graphis Scripta. Available at: https://www.duo.uio.no/bitstream/handle/10852/67629/Lecidea%2btoensbergii.pdf?sequence=2&isAllowed=y [Accessed May 13, 2019] 【R3-06214】2019/5/12投稿

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3行まとめ

Lecidea leucothallinaの12標本について分子系統解析を実施し、2つの子器形成性系統および1つの粉芽形成性系統からなる計3つの単系統群を特定した。
そのうち粉芽形成性のクレードをL. toensbergiiとして新種記載し、残りの2クレードをL. leucothallinaにおける隠蔽種と考えた。
3つの単系統群のいずれにもPD陽性と陰性の標本が混在しており、パンナリンの有無が識別形質として用いられないことが示された。
Norway, Møre og Romsdal, Norddal, W slope of Skarfjellenden

(新種)

Lecidea toensbergii Haugan & Timdal
語源…Tor Tønsberg博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lecidea leucothallina
ノルウェーに分布する
岩上生地衣である
形態的に類似している(同種と考えられてきた)
上皮層がPD陽性あるいはPD陰性
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり粉芽を形成しない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される