(仮訳)南米の熱帯雨林土壌から分離されたユーロチウム目の2新種、Leiothecium cristatumおよびAspergillus posadasensis
Marin-Felix, Y. et al., 2014. Leiothecium cristatum sp. nov. and Aspergillus posadasensis sp. nov., two species of Eurotiales from rainforest soils in South America. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.063164-0 [Accessed August 9, 2017].
【R3-04283】2017/08/09投稿

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3行まとめ

アルゼンチン北部において森林土壌から分離された2種を検討し、それぞれLeiothecium cristatumAspergillus posadasensisとして新種記載した。
前者は子嚢胞子に網目状装飾および赤道面の2つの鶏冠状隆起を有することなどで特徴づけられた。。
後者は培養下で無性世代が見られないことなどで特徴づけられた。
Iguazu National Park, Misiones province, Argentina

(新種)

Leiothecium cristatum Marín, Stchigel & Cano
語源…鶏冠の(子嚢胞子の装飾から)
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【よく似た種との区別】
Leiothecium ellipsoideum
土壌菌である
Cct8+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアルゼンチンではなくギリシャなどに分布する
本種と異なり子嚢胞子表面の装飾が規則的な網目状ではなく不規則
本種と異なり子嚢胞子の赤道面に2つの鶏冠状突起を有するという特徴を欠く
Cct8+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alberto Roth botanical garden, Misiones province, Argentina

(新種)

Aspergillus posadasensis Y. Marín, Stchigel & Cano
語源…ポサーダス産の
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【よく似た種との区別】
Aspergillus acanthosporus
土壌菌である
Cct8+RPB1+RPB2BT2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアルゼンチンではなくソロモン諸島、パプアニューギニアなどに分布する
本種と異なり子嚢果が菌核様
本種と異なりアナモルフが知られている
Cct8+RPB1+RPB2BT2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus clavatus
Cct8+RPB1+RPB2BT2に基づく分子系統解析で近縁
Cct8+RPB1+RPB2BT2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus aureola
子嚢胞子表面の装飾が類似している
子嚢胞子の赤道面に2つの鶏冠状隆起を有する
本種と異なり子嚢果が白色またはごく淡い黄色
本種と異なりアナモルフが知られている
Aspergillus spinosus
子嚢胞子表面の装飾が類似している
子嚢胞子の赤道面に2つの鶏冠状隆起を有する
本種と異なり子嚢果が白色またはごく淡い黄色
本種と異なりアナモルフが知られている
Aspergillus monodii
アナモルフが知られていない
本種と異なり子嚢果を子座中に形成する
本種と子嚢胞子の形態が異なる
本種と異なりヒューレ細胞を有する