(仮訳)骨格結合菌糸と側シスチジアの特異な組み合わせを有するアフリカ産ケガワタケ型菌類の新種、Lentinus cystidiatus
Njouonkou, A-L., Watling, R. & Degreef, J. 2013. Lentinus cystidiatus sp. nov. (Polyporaceae): an African lentinoid fungus with an unusual combination of both skeleto-ligative hyphae and pleurocystidia. Plant Ecology and Evolution. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/botbel/plecevo/2013/00000146/00000002/art00011 [Accessed August 10, 2017].
【R3-04285】2017/08/10投稿

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3行まとめ

カメルーン、南西州で採集された菌を検討し、Lentinus cystidiatusとして新種記載した。
本種は傘および柄に小鱗片を有し、襞が叉状分岐し、柄が中心生~偏心生、担子胞子が長楕円形~円筒形で、側シスチジアおよび骨格結合菌糸を有することなどで特徴づけられた。
骨格結合菌糸がLentinus亜属、側シスチジアがPanus亜属の特徴であることから、本種の分類学的位置およびケガワタケ属の一般的な分類に疑義が生じた。
Cameroon, South-West region, Ndiang division, Korup National Park, transect Q to base camp 2

(新種)

Lentinus cystidiatus Njouonkou
語源…シスチジアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lentinus squarrosulus(ケガワタケ)
熱帯アフリカに分布する
傘表面に小鱗片を有する
本種と異なり”free”の小襞を有する
本種と異なりややつばを有する
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なりハイファルペグを有する
Lentinus araucariae
襞が二叉分岐する
襞に”free”の小襞を欠く
骨格結合菌糸を有する
本種と異なり傘がクリーム色~黄褐色ではなく栗褐色または淡色
本種と異なりややつばを有する
本種より担子器が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形ではなく楕円形~円筒形
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なりハイファルペグを有する
Lentinus badius
襞が二叉分岐する
襞に”free”の小襞を欠く
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が長楕円形~円筒形
担子胞子のQ値が類似している
骨格結合菌糸を有する
本種と異なり傘がクリーム色~黄褐色ではなく暗セピア色~黒灰色
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なりハイファルペグを有する
Lentinus brunneofloccosus
襞が二叉分岐する
襞に”free”の小襞を欠く
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が長楕円形~円筒形
骨格結合菌糸を有する
ハイファルペグを欠く
本種と異なり傘がクリーム色~黄褐色ではなく栗褐色~”umbrinous”または帯灰褐色
本種と異なりつばを有する
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり側シスチジアを欠く