2016年3月8日 (仮訳)パキスタン、ラホール産の新種Lepiota albogranulosa Qasim, T. et al., 2015. Lepiota albogranulosa sp.nov. (Agaricales, Agaricaceae) from Lahore, Pakistan. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s11557-015-1037-z [Accessed March 8, 2016]. 【R3-02723】2016/03/08投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、ラホールの大学植物園で採集された菌を検討し、Lepiota albogranulosaとして新種記載した。 本種は子実体が白色~類白色で傘および柄を小粒状の小鱗片が覆い、担子胞子が広楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種はCristatae節に含まれ、分子系統解析では同じく傘が子実層状被に覆われる種からなるクレードに含まれた。 Pakistan, Punjab, Lahore, University of the Punjab (新種) Lepiota albogranulosa T. Qasim & A.N. Khalid 語源…白色の小粒状の(傘および柄を小粒状の小鱗片が覆うことから) 【よく似た種との区別】 Lepiota scaberula 傘表皮の構造が子実層状被および短細胞被からなる 担子胞子が非デキストリノイド ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく北米などに分布する 本種と異なりモントレーイトスギおよびセコイアの樹下に発生する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が白色~類白色ではなく淡褐色~褐色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく楕円形~長楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota cystophoroides 傘表皮の構造が子実層状被からなる 担子胞子が楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりヒマラヤスギ属の森林に生息する 本種と異なり子実体が傷つくとワイン色~紫色を帯びる 本種より担子胞子が長い 本種ほど縁シスチジアが明瞭でない 本種より縁シスチジアのサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystolepiota cystophora 傘表皮の構造が子実層状被からなる 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくモロッコなどに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄が純白ではなく下部がばら桃色を帯びる 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく楕円形 本種と異なり傘表皮の構造に洋梨形~棍棒型の要素および顕著な球形の細胞を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota cristata(キツネノカラカサ) 同じCristatae節に含まれる パキスタンに分布する 傘表皮に褐色の扁平な鱗片を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり半乾燥地域ではなく温帯域に分布する 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく距状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される