(仮訳)タイ北部産のLilaceae節の瘤状胞子を有する新種、Lepiota condylospora
Sysouphanthong, P. et al., 2020. Lepiota condylospora, a new species with nodulose spores in section Lilaceae from northern Thailand. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.455.2.1 [Accessed August 16, 2020] 【R3-07598】2020/8/16投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県の落葉樹林で採集された菌を検討し、Lepiota condylosporaとして新種記載した。
本種は傘表面に帯赤橙色~帯褐橙色または褐色の小鱗片を有し、担子胞子が三角形で側面に瘤を有し、傘表皮が棍棒形細胞からなる子実層状被であることなどで特徴づけられた。
本種は同じく担子胞子側面に瘤を有する1種と1変種とは形態的・系統的に異なっていた。
Thailand, Chiang Mai Province, Mae Taeng District, near deciduous forest of Pong Dueat Village

(新種)

Lepiota condylospora Sysouphanthong, K.D. Hyde & Vellinga
語源…疣の胞子の(担子胞子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota fraterna
担子胞子の側面に瘤を有する
傘表皮が子実層状被
本種と異なりタイではなくパプアニューギニアなどに分布する
本種と異なり傘縁部に条線を有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
Lepiota cristata var. macrospora
アジアに分布する
担子胞子の側面に瘤を有する
傘表皮が子実層状被
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく中国などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される