(仮訳)パキスタン産の新種、Lepiota himalayensis
Razaq, A., Khalid, AN. & Vellinga, EC. 2012. Lepiota himalayensis (Basidiomycota, Agaricales), a new species from Pakistan. Mycotaxon. Available at: https://doi.org/10.5248/121.319 [Accessed September 10, 2018].
【R3-05481】2018/9/11投稿

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3行まとめ

パキスタンの温帯湿潤林においてAbies pindrowの樹下に生じた菌を検討し、Lepiota himalayensisとして新種記載した。
本種は傘が帯橙褐色で帯黒色の鱗片に覆われ、担子胞子が楕円形で、縁シスチジアが狭棍棒形~棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種はITS領域に基づく分子系統解析でクレードIに含まれ、L. farinolensと姉妹群を形成した。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa, Himalayan Moist Temperate Forests, Khanspur

(新種)

Lepiota himalayensis Khalid & Razaq
語源…ヒマラヤ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota farinolens
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる)
本種より子実体のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~棍棒形ではなく円筒状棍棒形、紡錘形など多様な形状をとる
本種と異なり傘表皮細胞の頂部が厚い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota helveola(ドクキツネノカラカサ)
柄下部の表面に鱗片を有する
つばが早落性
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり柄が橙褐色ではなく帯赤色~帯灰赤色
本種と異なり担子胞子が帯緑色ではなく無色
本種と異なり傘表皮細胞に2型を有する
Lepiota pallidiochracea
柄下部の表面に鱗片を有する
つばが早落性
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~棍棒形ではなく多様な形状をとる
本種と異なり傘表皮細胞の頂部が先細りになる
Lepiota brunneoincarnata
傘表皮が毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる)
本種と異なり傘が帯橙褐色ではなく帯ワイン黒色
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota subincarnata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる)
本種と異なり傘が帯橙褐色ではなく橙白色
本種より担子胞子が短い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される