(仮訳)米国カリフォルニア州産のキツネノカラカサ科菌類 (1):新種Leucoagaricus amanitoides
Vellinga, EC. & Davis, RM. 2006. Lepiotaceous fungi in California, U.S.A. – 1. Leucoagaricus amanitoides sp. nov. Mycotaxon. Available at: https://pdfs.semanticscholar.org/c84e/0edb17338876f1380bfb69d562e5fcb498a5.pdf [Accessed July 13, 2019] 【R3-06396】2019/7/13投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州の大学樹木園で採集された菌を検討し、Leucoagaricus amanitoidesとして新種記載した。
本種は子実体が白色、柄が塊茎状でつぼを有し、担子胞子が楕円形で発芽孔を欠き、シスチジアが長狭棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種はITSおよびnrLSUの塩基配列によればハキリアリの栽培きのこに近縁であった。
U.S.A., California, Yolo Co., Davis, University of California Davis Arboretum

(新種)

Leucoagaricus amanitoides R.M. Davis & Vellinga
語源…テングタケ属類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita spp.
肉眼的形態が類似している
本種と異なり担子胞子がデキストリノイドではなくアミロイド
本種と異なり襞実質が並列型ではなく散開型
Leucoagaricus subvolvatus
子実体が白色
つぼを有する
本種と異なり米国ではなくヨーロッパなどに分布する
Leucoagaricus volvatus
子実体が白色
つぼを有する
本種と異なり米国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり傘がややオリーブ色を帯びる
本種と異なりシスチジアに結晶を伴う
本種と異なり傘表皮が僅かにゼラチン化する
Leucoagaricus bivelatus
つぼを有する
担子胞子が楕円形
担子胞子に発芽孔を欠く
縁シスチジアが狭棍棒形
本種と異なり米国ではなくパナマなどに分布する
本種と異なり子実体の形状が細長い
本種と異なり傘が白色ではなく帯青黒色
本種と異なりつぼが鞘状
本種と異なり縁シスチジアが長いのではなく比較的短い
Lepiota volvatula
つぼを有する
本種と異なり米国ではなくマルティニークなどに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が白色ではなく帯褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Leucoagaricus leucothites(シロカラカサタケ)
北米に分布する
子実体が白色
本種と異なりヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアにおける分布が知られている
本種と異なり芝生や畑地など開けた人為的な環境に発生する
本種と異なりつぼを欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する
本種と異なり傘表皮が緩く配列した平行菌糸被ではなく毛状被
Leucoagaricus barssii
北米に分布する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が楕円形
担子胞子に発芽孔を有する
本種と異なりヨーロッパ、オーストラリアにおける分布が知られている
本種と異なり人為的な環境に発生する
本種と異なり傘が白色ではなく白色~帯灰色
本種と異なり傘表面に放射状繊維紋を有する
本種と異なり柄が先細りになる
本種と異なり側シスチジアを有する
Leucoagaricus gaillardii
子実体ががっしりとしている
縁シスチジアの長さが同一
本種と異なり粘土ではなく砂質土壌に生じる
本種と異なり傘が白色ではなく帯桃色
本種と異なり柄基部が顕著な塊茎状でつぼ状になることもある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形ではなく狭瓶形~円筒形で波打つ
Lepiota amanitiformis
米国に分布する
子実体がテングタケ属に類似している
本種と異なり傘が白色ではなく帯赤褐色
本種と異なり柄が白色または赤褐色を帯びる
本種と異なり柄が上部にかけて細まる
本種と異なり柄基部が球状の塊茎状
Lepiota amanitoides
子実体がテングタケ属に類似している
柄基部が塊茎状
本種と異なり傘が白色ではなく黄色に染まる汚白色
Lepiota subamanitiformis(ホテイカラカサタケ)
子実体がテングタケ属に類似している
本種と異なり米国ではなく日本などに分布する
本種と異なり傘が白色ではなく赤褐色
本種と異なりつばの縁部が”incarnate”である
Lepiota subamanitiformis(Dennis, 1952)
子実体がテングタケ属に類似している
本種と異なり米国ではなくトリニダードなどに分布する
本種と異なり傘が白色ではなく淡褐色で中丘がより暗色