(仮訳)米国カリフォルニア州産のキツネノカラカサ科菌類 (6):Lepiota castanescens
Vellinga, EC. & Sundberg, WJ., 2008. Lepiotaceous fungi in California, U.S.A. 6. Lepiota castanescens. Mycotaxon. Available at: https://nature.berkeley.edu/brunslab/ev/vellinga_sundberg_2008_castanescens.pdf [Accessed September 23, 2017].
【R3-04417】2017/09/23投稿

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3行まとめ

Lepiota castanescensのタイプ標本および米国カリフォルニア州産標本を検討した。
本種は子実体が細長く、傘が比較的小型で中央部がパッチ状でその周囲が鱗片状、全体に触れたり成熟したりすると橙赤色~赤色に変色する性質を有することなどで特徴づけられた。
記載文、生態写真、顕微鏡的形質のスケッチ、ITS領域に基づく系統樹などを掲載した。

(その他掲載種)

Lepiota castanescens Murrill
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus croceovelutinus
形態的に類似している(形態的差異は僅かである)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られている
本種より子実体がしっかりとしている
本種ほど子実体の形状が細長くない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
RPB2遺伝子の塩基配列が異なる
Lepiota haemorrhagica
形態的に類似している(形態的差異は僅かである)
縁シスチジアの全体的な外観が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアにおける分布が知られている
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus pepinus
担子胞子が扁桃形
担子胞子の頂部に乳頭突起を有する
本種と異なり子実体に顕著な変色性を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の乳頭突起のサイズが大きい
Leucocoprinus pepinosporus
担子胞子が扁桃形
担子胞子の頂部に乳頭突起を有する
本種と異なり子実体に顕著な変色性を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の乳頭突起のサイズが大きい
Lepiota fuliginescens
縁シスチジアの形状が類似している
本種と異なり子実体がアンモニアで橙赤色に呈色するという特徴を欠く
Leucoagaricus badhamii
担子胞子に発芽孔を欠く
縁シスチジアの形状が類似している
本種と異なり子実体がアンモニアで橙赤色ではなく緑色に呈色する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus americanus(ツブカラカサタケ)
本種と異なり子実体がアンモニアで橙赤色ではなく緑色に呈色する
本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される