(仮訳)北米東部産の新種、Lepraria friabilis
Lendemer, JC., Knudsen, K. & Elix, JA., 2008. Lepraria friabilis, a New Species from Eastern North America. Opuscula Philolichenum. Available at: http://clade.ansp.org/botany/people/lendemer/Op5p8.pdf [Accessed October 17, 2016].
【R3-03393】2016/10/18投稿

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3行まとめ

北米南東部および西部で採集された地衣の一種を検討し、Lepraria friabilisとして新種記載した。
本種は湿った環境においてマツ属、トガサワラ属、およびヌマスギ属植物の樹皮に発生していた。
本種は同じ北米東部に分布する樹皮生のL. caesiellaと混同のおそれがあるが、地衣体の形態や地衣成分に差異が認められた。
USA, Alabama, Baldwin Co., Splinter Hill Bog Preserve, South of CR 47, 0.9 miles west-northwest of Dyas Creek, 1.3 miles west-northwest of I-65, Perdido Quad.

(新種)

Lepraria friabilis Lendemer, K. Knudsen & Elix
語源…脆い(地衣体の質感から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria caesiella
北米に分布する
針葉樹の樹皮に発生する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり北米西部における分布が知られていない
本種と異なり北米東部において海岸平野-ピードモント分布ではなくアパラチア-五大湖分布を示す
本種と異なり表面が粗い、古い樹皮ではなく平滑な樹皮に発生する傾向がある
本種と異なり広葉樹の樹皮や岩石に発生することがある
本種より地衣体が厚い
本種より小粒のサイズが大きい傾向がある
本種と異なり小粒が容易に融合して大型の塊をなし、境界があいまいになることがある
本種ほど下生菌糸を構成する菌糸が豊富でない
本種より下生菌糸を構成する菌糸の幅が広い
本種と異なり菌糸を覆う結晶がフマルプロトセトラル酸ではなくアトラノリンの結晶である
本種より菌糸を覆う結晶のサイズが大きい
本種ほど菌糸を覆う結晶が集中的に分布していない
本種と異なり菌糸を覆う結晶がP溶解性ではなくK溶解性
本種と異なり菌糸を覆う結晶がP+橙赤色ではなくK+黄色
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸ではなくアトラノリンおよびゼオリンを含む