(仮訳)チリ中部産の新種の地衣、Lepraria larrainiana
Lendemer, JC., 2010. Lepraria larrainiana (Stereocaulaceae, Lichenized Ascomycetes), a new species from Central Chile. Gayana. Botánica. Available at: http://www.scielo.cl/scielo.php?pid=S0717-66432010000200010&script=sci_arttext&tlng=pt [Accessed November 22, 2015].
【R3-02404】2015/11/23投稿

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3行まとめ

チリ中部、ビオビオ州の海岸で採集された不完全地衣の一種を検討し、Lepraria larrainianaとして新種記載した。
本種の記載文および地衣体上面の走査型電子顕微鏡写真を掲載した。
本種の唯一の採集地は現在開発が進んでおり、仮に本種が固有種だとすると絶滅が危惧された。
Chile, VIII Región del Bío-Bío. Ñuble Prov., Rada de Buchupureo, N end of Buchupureo, vicinity of Iglesia de Piedra, ~12.07 km N of Cobquecura

(新種)

Lepraria larrainiana Lendemer
語源…蘚苔学者のJuan Larraín B.氏に献名
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【よく似た種との区別】
Lepraria isidiata
地上生地衣である
地衣体の発達様式がほぼ同一
地衣体に”裂片”を有する
本種と異なり南米における分布が知られていない
本種と異なり地衣体がC+緑色(外面)およびC+赤色(内面)ではなくC陰性
Lepraria santosii
地上生地衣である
地衣体の発達様式がほぼ同一
地衣体に”裂片”を有する
本種と異なり南米における分布が知られていない
本種と異なり地衣体がC+緑色(外面)およびC+赤色(内面)ではなくC陰性
Lepraria goughensis
地衣成分としてレカノール酸およびストレプシリンを含む
本種と異なりチリではなく南大西洋のゴフ島に分布する
本種より小粒のサイズが小さい
本種と異なりよく発達した偽皮層を欠く
本種と異なり”projecting hyphae”を大量に有する
本種と異なり地衣体にアントラキノン類色素を含む
本種と異なり地衣体がC+緑色(外面)およびC+赤色(内面)ではなくC陰性
本種と異なりストレプシリンが主要成分でない