(仮訳)Hypoxylon aeruginosumChlorostroma subcubispora、および新種C. cyaninumにおける化学分類学的マーカーとしてのレプラル酸類縁体
Læssøe, T. et al., 2010. Lepraric acid derivatives as chemotaxonomic markers in Hypoxylon aeruginosum, Chlorostroma subcubispora and C cyaninum, sp. nov. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614610000486 [Accessed May 31, 2015].
【R3-01879】2015/06/01投稿

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3行まとめ

HPLC-DAD/MSによりHypoxylon aeruginosumのタイプ標本およびその他の標本を検討し、従来地衣のみから知られていたレプラル酸を検出した。
Chlorostroma subcubisporumのタイプ標本からもレプラル酸を検出し、Chlorostroma属がH. aeruginosumと近縁であることを結論づけた。
また、タイからC. cyaninumを新種記載し、本種の代謝産物プロファイルはH. aeruginosumと同様であった。
Thailand, Loei province, Tat Hueang waterfall, Na Haeo National Park

(新種)

Chlorostroma cyaninum Læssøe, Srikitikulchai & J. Fournier
語源…青色の(子座表面の下に位置する色素粒の色から)
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【よく似た種との区別】
Chlorostroma subcubisporum
HYpoxylon rubiginosum種複合体を宿主とする
顕微鏡的形質が類似している
本種と異なりタイではなく米国などに分布する
本種と異なり子座が青色~青緑色ではなく暗緑色
本種と異なり子座表面が粉状でない
本種と異なり子座内部が黒色ではなく黄褐色
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに長い
本種と異なり主要な二次代謝産物としてレプラル酸を含まない
本種と異なり未知のレプラル酸類縁体を含む

(その他掲載種)

Chlorostroma subcubisporum A.N. Mill., Lar.N. Vassiljeva & J.D. Rogers
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【よく似た種との区別】
Chlorostroma cyaninum
HYpoxylon rubiginosum種複合体を宿主とする
顕微鏡的形質が類似している
本種と異なり米国ではなくタイなどに分布する
本種と異なり子座が暗緑色ではなく青色~青緑色
本種と異なり子座表面が粉状
本種と異なり子座内部が黄褐色ではなく黒色
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに短い
本種と異なり主要な二次代謝産物としてレプラル酸を含む
本種と異なり未知のレプラル酸類縁体を含まない

(その他掲載種)

Hypoxylon aeruginosum J.H. Mill.
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【よく似た種との区別】
Hypoxylon aeruginosum var. macrosporum
本種より子嚢胞子のサイズが小さい

(その他掲載種)

Hypoxylon aeruginosum var. macrosporum J.D. Rogers
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【よく似た種との区別】
Hypoxylon aeruginosum
本変種より子嚢胞子のサイズが小さい