(仮訳)球形の分生子を有する新種、Leptographium globosum
Huang, Y-T. & Chen, C-Y., 2014. Leptographium globosum sp. nov., a new species with globose conidia. Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-014-0967-1 [Accessed April 19, 2016].
【R3-02849】2016/04/19投稿

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3行まとめ

台湾において広葉樹の材に発生した菌を検討し、Leptographium globosumとして新種記載した。
本種は分生子柄が褐色で仮根から生じ、分生子が球形で、Hyalorhinocladiella属類似のシンアナモルフを有することなどで特徴づけられた。
Hyalorhinocladiella属類似シンアナモルフは他に4種で知られているが、異なる種複合体に含まれ、独立に生じた形質だと考えられた。
台湾南投県仁愛郷翠峰

(新種)

Leptographium globosum Y. T. Huang & Chi. Y. Chen
語源…球形の(分生子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leptographium leptographioides
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium crassivaginata
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium piriforme
Hyalorhinocladiella属類似のシンアナモルフを有する
ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくカナダなどに分布する
本種と異なり節足動物との関係が知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が球形~倒卵形ではなく屈曲する
本種と異なり仮根を欠く
本種と異なり洋梨形の細胞を有する
本種と異なり最適生長温度が20°Cではなく35°C
ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium chlamydatum
Hyalorhinocladiella属類似のシンアナモルフを有する
本種と異なり台湾ではなくノルウェーなどに分布する
本種と異なり広葉樹ではなくドイツトウヒなどを宿主とする
本種と異なり節足動物との関係が知られている
本種より分生子柄が長い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が球形~倒卵形ではなく倒卵形~長楕円形
本種と異なり仮根を欠く
本種と異なり厚壁胞子を有する
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium manifestum
仮根を有する
Hyalorhinocladiella属類似のシンアナモルフを有する
本種と異なり台湾ではなく中国などに分布する
本種と異なり広葉樹ではなくカラマツ属、マツ属植物などを宿主とする
本種と異なり節足動物との関係が知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が球形~倒卵形ではなく先端が尖る長形
本種と異なり最適生長温度が20°Cではなく25°C
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium curviconidium
仮根を有する
Hyalorhinocladiella属類似のシンアナモルフを有する
本種と異なり台湾ではなく中国などに分布する
本種と異なり広葉樹ではなくトウヒ属植物などを宿主とする
本種と異なり節足動物との関係が知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が球形~倒卵形ではなく基部が截断状のソーセージ形
本種と異なり最適生長温度が20°Cではなく25°C
ITS2+nrLSUおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される