(仮訳)中国北部においてPinus tabuliformisDendroctonus valensと関係を持つ未記載種、Leptographium sinoprocerum
Lu, Q. et al., 2008. Leptographium sinoprocerum sp. nov., an undescribed species associated with Pinus tabuliformisDendroctonus valens in northern China. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2008.11832482 [Accessed March 17, 2021] 【R3-08237】2021/3/17投稿

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3行まとめ

中国北部4省のマツ林において侵略的外来種のDendroctonus valensと関係を持つオフィオストマトイド菌類を調査した。
そこで見出された未記載種をLeptographium sinoprocerumとして新種記載した。
また、L. procerumも頻繁に分離され、中国北部からの本種の報告は初となった。
中国河北省辛庄林場

(新種)

Leptographium sinoprocerum Quan Lu, Decock & Maraite
語源…中国のLeptographium procerum
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【よく似た種との区別】
Leptographium procerum
中国に分布する
同じマツ属植物に生じる
同じDendroctonus valensと関係を持つ
分生子柄が単生あるいは集まりをなす
分生子柄の一次分枝の数が2-3
分生子柄の一次分枝のサイズの範囲が重なる
分生子形成構造の長さの範囲が重なる
分生子柄基部に仮根を有する
分生子のサイズの範囲が重なる
2% MEAでのコロニーに環紋をあらわすことがある
生育適温が25°C
2% MEAでの1日あたりの生長速度の範囲が重なる
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、カナダ、ヨーロッパ、南アフリカ、ニュージーランド、韓国、日本における分布が知られている
本種と異なり多様な針葉樹から知られている
本種と異なり分生子柄が潜入および気生の菌糸体からではなく菌糸体から直接生じる
本種より分生子柄の柄の部分が長い
本種と異なり分生子柄の枝の列の数が2-5ではなく3-5
本種と異なり分生子が長楕円形~類棍棒形ではなく倒卵状
本種と異なり2% MEAでのコロニーが初め暗い帯オリーブ色でのちに暗褐色ではなく暗い鼠色~帯オリーブ色
本種と異なり気生菌糸を有するのではなく欠くかほとんど欠く
本種と異なり菌糸表面が粗面ではなく平滑
本種よりコロニーの生長速度が遅い
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium profanum
分生子柄の一次分枝の数が2-3
分生子柄の一次分枝のサイズの範囲が重なる
分生子形成構造の長さの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
気生菌糸を有する
生育適温が25°C
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なりマツ属ではなくペカン属、ヌマミズキ属、ミズキ属植物などに生じる
本種と異なり分生子柄が分生子柄が単生あるいは集まりをなすのではなく単生する
本種より分生子柄の柄の部分の最大長が短い
本種と異な分生子柄基部に仮根を有するのではなく欠く
本種と異なり分生子が長楕円形~類棍棒形ではなく楕円形~倒卵状で基部が截断状であり、頂部が丸い
本種と異なり2% MEAでのコロニーが初め暗い帯オリーブ色でのちに暗褐色ではなく暗オリーブ色
本種と異なり菌糸表面が粗面ではなく平滑
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium albopini
同じマツ属植物に生じる
分生子柄の柄の部分の長さの範囲が重なる
分生子柄の一次分枝のサイズの範囲が重なる
分生子形成構造の長さの範囲が重なる
分生子柄基部に仮根を有する
菌糸表面が粗面
生育適温が25°C
2% MEAでの1日あたりの生長速度の範囲が重なる
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なりDendroctonus valensおよびTomicus属の一種ではなくHylastes属の一種と関係を持つ
本種と異なり分生子柄が潜入および気生の菌糸体からではなく菌糸体から直接生じる
本種と異なり分生子柄が分生子柄が単生あるいは集まりをなすのではなく単生する
本種と異なり分生子柄の枝の列の数が2-5ではなく3-6
本種と異なり分生子柄の一次分枝の数が2-3ではなく2-4
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が長楕円形~類棍棒形ではなく長楕円形
本種と異なり2% MEAでのコロニーが初め暗い帯オリーブ色でのちに暗褐色ではなく初め無色でのちに淡い帯オリーブ色
本種と異なり気生菌糸を欠く
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium euphyes
同じマツ属植物に生じる
同じTomicus属の一種と関係を持つ
分生子柄の一次分枝の数が2-3
分生子柄の一次分枝のサイズの範囲が重なる
分生子形成構造の長さの範囲が重なる
分生子柄基部に仮根を有する
分生子のサイズの範囲が重なる
生育適温が25°C
本種と異なり中国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり分生子柄が潜入および気生の菌糸体からではなく菌糸体から直接生じる
本種と異なり分生子柄が分生子柄が単生あるいは集まりをなすのではなく単生する
本種より分生子柄の柄の部分の最大長が短い
本種と異なり分生子柄の枝の列の数が2-5ではなく3-4
本種と異なり分生子が長楕円形~類棍棒形ではなく長楕円形で両端が截断状
本種と異なり2% MEAでのコロニーが初め暗い帯オリーブ色でのちに暗褐色ではなく帯オリーブ色
本種と異なりコロニーに環紋をあらわすことがない
本種と異なり菌糸表面が粗面ではなく平滑
本種と異なり気生菌糸を欠く
本種よりコロニーの生長がずっと遅い
Leptographium peucophilum
本種より分生子柄が短い
本種と異なりコロニーに環紋をあらわすことがない
本種よりコロニーの生長がずっと遅い

(中国北部新産種)

Leptographium procerum (W.B. Kendr.) M.J. Wingf.
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【よく似た種との区別】
Leptographium sinoprocerum
中国に分布する
同じマツ属植物に生じる
同じDendroctonus valensと関係を持つ
分生子柄が単生あるいは集まりをなす
分生子柄の一次分枝の数が2-3
分生子柄の一次分枝のサイズの範囲が重なる
分生子形成構造の長さの範囲が重なる
分生子柄基部に仮根を有する
分生子のサイズの範囲が重なる
2% MEAでのコロニーに環紋をあらわすことがある
生育適温が25°C
2% MEAでの1日あたりの生長速度の範囲が重なる
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、カナダ、ヨーロッパ、南アフリカ、ニュージーランド、韓国、日本における分布が知られていない
本種と異なり多様な針葉樹から知られているという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄が菌糸体から直接生じるのではなく潜入および気生の菌糸体から生じる
本種より分生子柄の柄の部分が短い
本種と異なり分生子柄の枝の列の数が3-5ではなく2-5
本種と異なり分生子が倒卵状ではなく長楕円形~類棍棒形
本種と異なり2% MEAでのコロニーが暗い鼠色~帯オリーブ色ではなく初め暗い帯オリーブ色でのちに暗褐色
本種と異なり気生菌糸を欠くかほとんど欠くのではなく有する
本種と異なり菌糸表面が平滑ではなく粗面
本種よりコロニーの生長速度が速い
ITS2-nrLSU+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される