(仮訳)ニューカレドニア産の白色のイッポンシメジ類
Eyssartier, G., Ducousso, M. & Buyck, B. 2011. Les entolomes blancs de nouvelle-calédonie. Bulletin de la Société mycologique de France. Available at: https://www.researchgate.net/publication/275028824_Les_entolomes_blancs_de_Nouvelle-Caledonie [Accessed September 9, 2020] 【R3-07670】2020/9/9投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ニューカレドニア産イッポンシメジ類の知見をまとめ、検索表を掲載した。
Entoloma conicoalbumなど3新種を記載した。
また、E. submacrosporum ad int.を掲載した。
Nouvelle-Calédonie, bois du Sud

(新種)

Entoloma conicoalbum Eyssart., Buyck & Ducousso
語源…円錐形の白色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma pallideflavum
本種より子実体が黄色い
本種と異なりシスチジアが主に紡錘形なのではなく円筒形
Entoloma flavotinctum
シスチジアの形状が類似している
本種より子実体が色彩に富んでいる
本種と異なり担子胞子が立方体状でない
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma albidoquadratum
本種と異なりニューカレドニアではなくインドなどに分布する
本種より傘が黄色である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりシスチジアが主に紡錘形なのではなく主に円筒状屈曲形
Entoloma caribaeum
形態的に類似している
本種と異なり傘が市女笠形
本種と異なり担子器が2胞子性
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状よりむしろプリズム状
本種と異なり”marginal hair”が円筒形で頂部が広く丸い
Entoloma acuropallidum
本種と異なり傘が黄褐粘土色
本種と異なり傘に明瞭な乳頭突起を有する
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なりシスチジアが棍棒形
Entoloma alboconicum
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実体がクヌギタケ型
本種と異なりシスチジアが不規則な珊瑚状
Entoloma albogracile
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実体がクヌギタケ型
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma gracilius
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実体がクヌギタケ型
本種と異なりシスチジアを欠く
Inocephalus cremeoluteus
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子が立方体状
本種と異なり子実体が淡黄色
本種と異なり柄基部が帯赤色
本種と異なり菌糸にクランプが稀とされる
Entoloma murrayi(キイボカサタケ)
子実体が白色のことがある
本種と異なり子実体が通常黄色
本種と異なり傘が市女笠形
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma dennisii
子実体が白色のことがある
本種と異なり子実体が通常黄色
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なりシスチジアが円筒形~棍棒形
Entoloma virescens(ソライロタケ)
シスチジアの形態が類似していることがある
Nouvelle-Ciilúilonie, île des Pins, Kanumera

(新種)

Entoloma leucodermum Eyssart., Buyck & Ducousso
語源…白色の表皮の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma cuboidoalbum
子実体の色が同一
担子胞子がしばしば立方体状
縁シスチジアを有する
本種と異なりニューカレドニアではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり担子胞子がしばしば五角形である
本種と異なりシスチジアが星状ではなく円筒形~棍棒形、瓶形または紡錘形
本種より上表皮の菌糸の幅がずっと広い
Rhodophyllus pallidior
担子胞子の形状が同一
本種と異なりニューカレドニアではなくガボンなどに分布する
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と”marginal hair”の形状が異なる
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma vanajum
本種と異なり傘が臍状
本種と異なりシスチジアを欠く
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma talisporum
本種と異なり傘が臍状
本種と異なりシスチジアを欠く
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma hyalodepas
本種と異なり傘が臍状
本種と異なりシスチジアを欠く
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma indica
本種と異なりシスチジアが棍棒形
Nouvelle-Calédonie, massif du Koniambo, Confiance

(新種)

Entoloma neoniveum Eyssart., Buyck & Ducousso
語源…新しいEntoloma niveum
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma queletii
襞の間隔がかなり密
襞の縁部が微粉状
担子胞子のサイズがかなり大型
担子胞子が異径
襞縁部が不稔
Entoloma alium
担子胞子のサイズがほぼ同一
“marginal hair”のサイズがほぼ同一
本種と異なりニューカレドニアではなくソロモン諸島などに分布する
本種と異なり傘が純白
本種と異なり傘が乳頭状でない
本種と異なり傘表面が繊維状ではなく平滑
本種と異なり傘縁部に溝線を有する
Entoloma stevensonii
本種と異なり傘が桃色を帯びない
本種と異なり傘が乳頭状でない
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と担子胞子の形状が異なる
Entoloma extraordinarium
ニューカレドニアに分布する
本種と異なり地上生ではなく材上生である
本種と異なり傘が桃色を帯びないか老成時のみ桃色である
本種と異なり傘が乳頭状でない
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子が規則形
Entoloma albosulcatum
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
本種と異なり襞の縁に稔性がある
Entoloma proprium
ニューカレドニアに分布する
地上生である
本種より担子胞子のサイズが小さい

(その他掲載種)

Entoloma miraculosum (E. Horak) Noordel. & Co-David
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma extraordinarium
ニューカレドニアに分布する
材上生である
担子胞子が大型
本種と異なり柄がしばしば偏心生または側生ではなく中心生
本種と異なり担子胞子が立方体状でない

(その他掲載種)

Entoloma extraordinarium E. Horak
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma neoniveum
ニューカレドニアに分布する
本種と異なり材上生でない
本種と異なり傘が桃色を帯びないか老成時のみ桃色であるという特徴を欠く
本種と異なり傘が乳頭状
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種ほど担子胞子が規則形でない
Entoloma miraculosum
ニューカレドニアに分布する
材上生である
担子胞子が大型
本種と異なり柄が中心生ではなくしばしば偏心生または側生
本種と異なり担子胞子が立方体状
Entoloma proprium
ニューカレドニアに分布する
材上生である
柄が中心生
本種より担子胞子のサイズが小さい

(その他掲載種)

Entoloma proprium E. Horak
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma extraordinarium
ニューカレドニアに分布する
材上生である
柄が中心生
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma neoniveum
ニューカレドニアに分布する
地上生である
本種より担子胞子のサイズが大きい

※この他にEntoloma submacrosporum ad int.を掲載した。