(仮訳)南極の海生海綿動物に関係する担子菌酵母の新種、Leucosporidium escuderoi f.a.
Laich, F., Chávez, R. & Vaca, I., 2014. Leucosporidium escuderoi f.a., sp. nov., a basidiomycetous yeast associated with an Antarctic marine sponge. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-014-0114-7 [Accessed February 3, 2014].
【R3-00353】2014/02/03投稿

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3行まとめ

「チリ領南極」のキング・ジョージ島において、Hymeniacidon属の海綿から分離された担子菌酵母をLeucosporidium escuderoiとして新種記載した。
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で、本種はLeucosporidium属菌と近縁であり、いずれの種とも明瞭に区別された。
本種は分子系統解析で近縁であることが示唆されたL. drummiiとは、資化試験で区別された。
 Fildes Bay, King George Island, Chilean Antarctica

(新種)

Leucosporidium escuderoi Laich, Chávez & Vaca
語源…チリの国際法学者、Julio Escudero教授に献名(彼の名を冠したプロフェソール・フリオ・エスクデロ基地でタイプ菌株が分離されたことも関係)
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【よく似た種との区別】
Leucosporidium drummii
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノースを資化できる
本種と異なりL-ソルボース、ラクトース、リビトールを資化できない
本種と異なり土壌から分離されている
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucosporidium muscorum
本種と異なりD-アラビノース、アルブチンを資化できる
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育できない場合がある
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucosporidium golubevii
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-アラビノースを資化できる
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucosporidium fragaria
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり土壌から分離されている
本種と異なりL-アラビノース、D-アラビノースを資化できる
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育できない
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucosporidium scottii
本種と異なり土壌から分離されている
本種と異なりL-アラビノース、D-アラビノース、L-ラムノース、アルブチンを資化できる
本種と異なりラクトースを資化できない場合がある
Leucosporidium yakutica
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なりD-アラビノース、L-ラムノース、アルブチンを資化できる
Leucosporidium creatinivora
本種と異なり土壌から分離されている
本種と異なりD-アラビノース、アルブチンを資化できる
本種と異なりL-ラムノースを資化できる場合がある
本種と異なりD-ガラクトースを資化できない
本種と異なりラクトースを資化できない場合がある
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucosporidium fellii
本種と異なりD-アラビノース、L-ラムノースを資化できる
本種と異なりD-ガラクトース、ラフィノースを資化できない
本種と異なり0.1%シクロヘキシミド添加培地で生育できる
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される