2014年1月21日 (仮訳)米国で淡水の生息環境から見出された材生息菌の新種、Lindgomyces angustiascus Raja, H. et al., 2013. Lindgomyces angustiascus, (Lindgomycetaceae, Pleosporales, Dothideomycetes), a new lignicolous species from freshwater habitats in the USA. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013000740 [Accessed January 20, 2014]. 【R3-00297】2014/01/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国の3州で淡水に沈んだ材から見出された菌をLindgomyces angustiascusとして新種記載した。 本種はLindgomyces属の既知種6種とは、子嚢や子嚢胞子の形態、SSU+LSU、ITSに基づく分子系統解析などで明瞭に区別された。 本種の二次代謝産物を分析したところ、6E,9E-オクタデカジエン酸およびエルゴステロール過酸化物が主成分として見出された。 USA. WISCONSIN: Lemonweir River at jct. with Rt.HH south of Rt. 82 (新種) Lindgomyces angustiascus Raja, A.N. Mill. & Shearer 語源…狭い子嚢の(子嚢頂部の形態から) 【よく似た種との区別】 Lindgomyces lemonweirensis 米国ウィスコンシン州のLemonweir川に分布する SSU+LSU、ITSに基づく分子系統解析でごく近縁 本種と異なり子嚢の頂部が狭くならない 本種と異なり子嚢が細長いボート形ではなく棍棒形~ボート形 本種と異なり子嚢胞子の両極に付属物があるのではなく、全体がゼラチン質の鞘に覆われる SSU+LSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lindgomyces breviappendiculatus 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子の両極に付属物を持つ 本種と異なり子嚢胞子の上部と下部の細胞の大きさが異なる 本種と異なり子嚢胞子が隔壁部分で強くくびれる 本種と異なり子嚢胞子が水中に放出された後すぐに、短いゼラチン質の帽が子嚢胞子頂部から離れるという特徴が見られない SSU+LSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lindgomyces apiculatus 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子の両極に付属物を持つ 本種と異なり子嚢胞子の上部と下部の細胞の大きさが異なる 本種と異なり子嚢胞子が隔壁部分で強くくびれる 本種と異なり子嚢胞子が水中に放出された後すぐに、短いゼラチン質の帽が子嚢胞子頂部から離れるという特徴が見られない SSU+LSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される