(仮訳)中国熱帯域に産した新属新種Luteoporia albomarginata
Wu, F. et al., 2016. Luteoporia albomarginata gen. et sp. nov. (Meruliaceae, Basidiomycota) from tropical China. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.263.1.3 [Accessed November 20, 2017].
【R3-04594】2017/11/21投稿

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3行まとめ

中国海南省において腐朽材に生じた白色腐朽菌の一種を検討し、新属新種Luteoporia albomarginataとして記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、孔口が黄色、担子胞子が無色楕円形~長楕円形薄壁、シスチジア様の菌糸を有し、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で本新種はシワタケ科の系統に含まれた。
中国海南省五指山市五指山自然保護区

(新種)

Luteoporia albomarginata F. Wu, Jia J. Chen & S.H. He
語源…(属名)黄色の孔/(種小名)白色の縁部の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phlebiporia bubalina
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anomoloma albolutescens
孔口のサイズが類似している
孔口の色が類似している
本種と異なり熱帯域に分布するのではなく周寒帯性分布を示す
本種と異なり被子植物ではなく裸子植物の材に生じる
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく楕円形
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が非アミロイドではなくアミロイド
Ceriporiopsis aurantitingens
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく楕円形
Ceriporiopsis cremeicamea
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく楕円形
Crustodontia chrysocreas(コガネネバリコウヤクタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が顕著な管孔状ではなく平滑~僅かに疣状
本種と異なりシスチジアを有する
本種と異なり子実層にシスチジア様菌糸を有するという特徴を欠く
本種と異なり子実体形成菌糸層に”microbinding hyphae”を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される